追憶の雫

なぜか涙の雫が落ちる

子ども時代の悔いに見舞われる

巻き戻せない時の無情

取り戻せない事の非情

呼び戻せない心の乖離

差し戻せない罪の意識

 

突然涙の雫が落ちる

固執する悔いを想い出させる

逃れられない悔いに責められる

忘れていた悔いがふっと浮かび上がる

避けてきた悔いが息を吹き返す

 

悔いることのない人生はない

大なり小なり悔いを積み重ねて生きる

失敗が癒やされる人生はない

大なり小なり罪深さを抱いて生きる

悲哀にたじろがない人生はない

大なり小なり涙の数だけ遺恨を消せず生きる

 

不意を突かれていまを省みる

涙の雫がいまの心のありようを問う

 

[2023910日書き下ろし。ふいに悔いに襲われる。子ども時代の後悔の海に溺れる]


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