コンパクトシティーの破綻
人口が収縮し経済が疲弊する地方都市
中心街のアーケードはシャッター街となり枯れてゆく
シャッターアートが一時流行り話題をさらう
賑わいは戻らずゴーストタウンへと移行する
中心街の商業ビルはテナントも去り取り残された
30年前コンパクトシティー構想をぶち上げた
高齢化や人口減に対応する都市機能の効率化を謳った
商業施設や住宅を中心地に集約させる構想だった
商業施設や市立病院とリンクしたバスターミナルも設置した
行政サービスの出先や図書館も入った官民複合施設もあった
立派な箱物で人寄せを狙ったが人足は徐々に落ちていった
維持するための経費が行政や民間に圧迫を加え赤字が続く
1998年「中心市街地活性化法」が制定された
中心地の再開発(中活基本計画)に補助金がついた
果たして真ん中だけ賑わいを戻せばいいのか
コンパクトシティー構想が歪んで見えた
2000年には「大規模小売店舗立地法」が施行された
大型店の郊外への進出は車で来る客をかきいれてゆく
ちぐはぐな施策が地方の衰退に拍車をかけていく
16年「地域活性化に関する行政評価」(総務省)では
44の中活基本計画の目標はどこも達成できなかったという
成果も効果も上がらない国の施策に振る舞わされる
もう戻らない賑わいを夢想するは諦めよう
機能性と効率性を求めるだけでは失敗を繰り返す
新たな廃墟を負の記念碑として取り残すことになる
コンパクトシティー構想はすでに破綻した
箱物のまちづくりの発想を捨てよう
賑わいとは何か
疑問がふと湧いた
[2023年9月25日書き下ろし。札幌冬季五輪の誘致もまさに箱物づくりに終始する。商業主義優先の五輪を歓迎するのは誰か。そして賑わいが本当に必要なのか、考えてみたい]