たぎるおもいと熱い心
あのたぎるおもいは一体どこにいったのだろうか
穏やかな時の流れに身を任しただけか
あのたぎるおもいは一体どこに棄てたのだろうか
関わることを拒んだだけか
あのたぎるおもいは一体どこに消えたのだろうか
老いることの自覚を促しただけか
あのたぎるおもいはもう二度と蘇らない
情動を抑えなければならなくなっただけか
あのたぎるおもいはもう二度と湧き上がらない
残り火を焚きつけておくだけか
あのたぎるおもいはもう二度と心を満たすことがない
身を焦がす衝動に耐えきれなくなっただけか
あのたぎるおもいはどこから来たのか
いまを生きることへのやみくもな熱情か
あのたぎるおもいはどこに向かおうとしたのか
ともに生きたいというかけがえのない愛か
あのたぎるおもいはどこで消え去るのか
よりよく生きたという確証の果てか
たぎるおもいは熱き心を焚きつけた
喜びと悲しみも怒りと憤りにも
希望と願望も失望と失意にも
期待と信頼も虚言と裏切りにも
評価と成功も非難と失敗にも
憧憬と敬意も嫉妬も無恥にも
たぎるおもいに熱き心は決して萎えない
唯一無二の存在であることを自覚させる
自分らしく生きることを求め続ける
ともに生かされていることを実感させる
[2023年10月7日書き下ろし。老いる身だからこそ熱き心を萎えさせてはならない]