職員室の空気
職員室の空気が苦手だ
笑顔で挨拶されることはまずない
冷たい視線で畏縮させる
陰気くさい空気がまとわりつく
どこの職員室も空気は変わらない
一瞥してさも仕事中というふりをする
用事のないものは入室してはならない
セキュリティを優先した特別な空間なのだ
職員室の空気は潤うことがない
ときに殺伐とした風が吹く
子どもをいじる話題で盛り上がる
選ばれた者たちの閉ざされた空間なのだ
職員室の空気は威圧する
不安な子どもの入室を拒む
不安な親の入室を阻む
不安な親子にはおもいを削がれる空間なのだ
職員室の空気に抗えない
異動で人が入れ替わっても変わらない
醸し出された風土は連綿と受け継がれる
社会と隔離された異質な空間に順応する
職員室はやる気のない空気に流される
借り物の知識を後生大事に教え続ける
当たり障りのない言動で身を守る
飾りの教育論が虚しく空間に朽ちる
職員室はネガティブな空気に満ちる
出る杭は打たれるしかない
空気をかき混ぜてはならない
打たれ強い杭が空間に孤立する
[2023年10月5日書き下ろし。学校がなぜ外部の人間を必要とするのか。職員室の空気が淀んでいる]