決断と実行
「人間の 行く末おもふ 年の暮れ」(松瀬青々の句)
力なき者は現実を直視できずしがみつく
潮時を知る者は潔く退く
決断と実行は凋落の兆しに抗わず為される
覚悟なき者はその行く末に不安を抱く
実力を悟る者は人間に譲る
決断と実行は黄昏れる前に構わず為される
信義なき者は年の瀬に行き詰まる
信託に背いた者は自ら非を認める
決断と実行は暴かれる前に告白する
恥も外聞も捨てた者は開き直る
倫理を多少残す者は無恥を知る
決断と実行はわずかな知性に委ねられる
空虚な世界ある者は仮想現実に逃げる
金と権力に溺れた者は護身に走る
決断と実行は隠蔽にのみ有効となる
権威に寄り添う者は次を探す
叡智の乏しき者は忖度に努める
決断と実行はしたたかに継続される
真偽に紛れた者は今宵に眠れず
虚言の塗れる者は大晦日に自壊する
決断と実行は虚構の世界に崩壊する
年の瀬に悩む者はその闇を深くする
所業を悔やむ者は救いの手を探す
決断と実行は諸行無常の世を映す
[2023年12月30日書き下ろし。1年前唱えた決断と実行は、有益なことはなされず、ひたすらその世情を読む鈍さと対策の遅さに苛立った1年だった。いま滞ることなく為すべき事は、的確かつ適切な退陣への決断と実行しか残されていない]