人倫にも劣る者たち
泥棒を捕らえて縄を綯(な)うように事を収める
この者たちに何度煮え湯を飲まされたことだろう
馬の耳にも念仏としか言い様がない憤りを感じる
猫に小判の地位が平気で悪さを繰り返す
虎の威を狩る小賢しい狐の巣窟に茶々が入った
漁夫の利を得てきた者たちが一瞬青ざめた
悪事千里を走り戦々恐々とする
枯れ木も山の賑わいの御仁も気が気でない
山高きゆえに尊からずの陳腐な者たちが事情聴取に呼ばれる
我田引水を我が世とした砂の城は一寸先は闇と崩れてゆく
馬脚をあらわした輩に鉄鎚が下されるものと期待する
烏合の衆はただオロオロして金の切れ目を恐れていた
しかし大山鳴動して鼠一匹の一報が入った
真っ黒な者たちは憎まれっ子世にはばかることとなる
爪に火をともすような世間を見下し胸をなで下ろす
問われても誠意を見せず果報は寝て待てと箝口令をしいた
衣食足りても礼節を知らず私欲に走った者たちの勝ちだった
羮に懲りて膾を吹くなど糠に釘の者たちはまたぞろ闊歩する
二度あることは何度でもあるのがこの世界の因習か
豚に真珠のバッチがある限り三人寄れば悪事を企む
人の振り見て我が振り直せとは他人事でしかない
雨降って地固まったのは用心深く悪さを隠す術を見つけたこと
指導力も実行力も乏しい者たちが八方美人の如くいまも振る舞う
企業や利害団体は悪銭を貢ぎ政治家はさらなるマネーロンダリングを腐心する
[2024年1月18日書き下ろし。人倫にも劣る者たちが大手を振って無罪放免となる日を待つ。東京地検特捜部は派閥から個人の立証に動くのか。国会開会までの時間が勝負か]