思いやりの情
新任の民生委員を対象とした研修会
わからないことがわからない
何が何だかわからない
何をするのかわからない
話す言葉すらわからない
ここに来たら少しわかるかもしれない
ここで聴いたらわかることがあるかもしれない
ここでなにも見つからなかったらどうしょう
グループは同じ悩みを抱えて困っていた
よくわからないと話したら気が少し楽になった
グループの雰囲気が気持ちを楽にした
一編の詩が心を和ませていく
グループで感じたままを伝えた
メンバーで素直に話せたことに驚いた
一編の詩が心に刺さった
グループでも同じおもいの人がいた
メンバーのうなずきが嬉しかった
一編の詩で身構えることを忘れた
初めて会った人と自然と打ち解けた
自分の心に従っただけだった
一編の詩でわかった
わからないと自分を追い込んでいたことを
わかろうと自分なりに無理していたことを
一編の詩が心の焦りを消した
わからないことはいずれわかる
わかろうとするだけでいまはいい
一編の詩との出会いが始まりになった
気負わずあるがままの自分を引き受ける
ためらわずわからないと率直に伝えよう
一編の詩は自分との対話だった
心の奥底にあるおもいと向き合った
拒まない思いやりの情を確かめた日となった
[2024年2月20日書き下ろし。母の誕生日。詩に思いやりの情を描けば母を想い出す。民生委員の道内9カ所での研修会も折り返し点をようやく過ぎた]