孤独死の防止
住み暮らすエリアは広くはない
近隣とのつまらぬいざこざは面倒くさい
顔を会わす機会があるだけに鬱陶しい
お互いに気にさわらぬようするのもけったるい
孤独死を防ぐのは地域だ
行政は声高に地域に責任を負わす
助け合いだ支え合いだと在宅ケアを吹聴する
地域包括ケアシステムもいまや頓挫する
他人様に関わるのはリスクが伴う
下手をすればおんぶに抱っこの依存を呼び込む
警戒しつつ間をとることに気を遣う
お節介でもまるごと抱え込むことは厄介だ
子どもが滅多に会いに来ないと知っている
来ても隣近所への挨拶もなく帰って行く
親心で子どもを庇うも寂しさは顔に出る
庭に夏草が伸びれば切なさが募る
子は草刈りに来ることは決してない
孤独死でもされたら世間体もよくない
噂になればきっと地域の恥になる
仕方なく放っておけないと動く人がいる
若いもんは仕事だけに老老支援するしかない
問題は老老支援がいつまで持つかだ
地域包括ケアシステムなど夢の夢となった
在宅ケアを支える福祉人材も枯渇する
孤独死以上に地域の福祉的孤立が目の前にある
〔2024年5月23日書き下ろし。日常の暮らしもままならない。家事サービスの人材すらいない地域が抱える問題を地域に丸投げしている現状にいたたまれないおもいでいる〕