うといのだ
みながみな世事に通じてはいまい
人はすべからくうといのだ
得てするも関心が働く
知欲が心地よく刺激する
知らぬは許されない
知ったかぶりで場を済ます
わからぬとはなかなか言えぬ
薄っぺらなうとい己を知る
さりとて体面が気にかかる
うといと覚られてはならない
時に局面での判断を間違う
無知なる己に落胆する
予測不能な事態に立ちすくむ
無力である己をいたぶる
うとい己に向き合う
体裁ぶる恥を知れと
うとい己の実を知る
貧しい知を飾ったことを
〔2024年5月25日書き下ろし。いまもうとい己と向き合う。知の世界の太刀打ちできぬまま生きるのか〕