一字の誤字
一字を間違った
「わたし」が「わたい」になっていた
ぬくもりを感じたのは錯覚だった
ほんとは「あたい」だろうと笑った
一字だけでも雰囲気が変わる
言葉っていまさらながら面白い
何かの弾みで「わたい」にもなりそうだ
なぜか「あたい」と見間違う
一字の誤字で時間を費やす
何度見直しても間違えはある
発見したときの不快感を拒めない
仕事を終えた開放感が一気に縮む
一字で評価が下がる
正確に記さなければならない
テストでは必然かと思う
反面あら探しのようにも感じる
一字のこだわりも生まれる
誤字なら直さなければ落ち着かぬ
公になる文書ならなおさらだ
神経質のようだが仕方がない
一字で迷うこともある
助詞ひとつでしばし考える
表す意味がずいぶん違ってくる
詩文が違う方向に引っ張られる
一字の誤字に気づくのもいい
注視力が試される
漢字の誤字は語意を取り違える
やってはいけないと肝に銘じる
〔2024年6月15日書き下ろし。今日仕事のレジュメを書いてmailに添付した。しばらくたってから誤字に偶然気づいた。訂正版を送った。何かしら気恥ずかしかった〕