避けられない出会い

保育士が乳児をあやす

1歳未満の子は言葉にならぬ音を発する

保育士は優しく言葉をかける

何をぐずっているのかを見極める

何を要求しているのかを見定める

介する言葉に子は反応する

 

非言語的コミュニケーションから始まる

保育士と乳児とのつながりづくり

何気ない動作にも何かのサインを読み取る

食べる眠る排出する

3つの欲求を機械的に受け取るはずはない

子の泣き声や笑い声で満足度を測る

子はすでに自らをさらけ出す

 

言葉が形成される発達段階

注意深く乳児の音を聞きとめる

可愛い音が言葉の意味を持ち始める

言葉が理解できることの喜びを知る

言葉で伝えることの楽しさを知る

互いに意思疎通できるツールが生まれてゆく

 

家庭から親から離された乳児たち

長時間保育士の手の中で育てられる

果たしてその出会いは仕合わせな成長を約束するのか

果たしてその保育は順当な発達を約束できるのか

保育園の人的で物的な環境は子らの成長にどんな影響をもたらすのか

何を持って保育の妥当性を評価するのか

 

乳幼児のお世話という仕事の重みを感じている

乳児の初期の言語発達の危機感も感じている

そこには保育士という人間が介在する

その子との出会いに陶冶の始まりがある

何を持って保育に当たるのか

保育士の人間的資質と教養そして倫理が問われる

保育士の存在は子との出会いにより人間陶冶の鍵を握る

キーパーソンとなる保育士の社会的立場を高めたい

 

2024721日書き下ろし。保育と保育士の社会的認識を高めねばならない〕

 


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