83歳の決意

高齢者の運転免許の更新に関わる講習会

コロナで延期を余儀なくされた

今日別の自動車学校で受講した

 

認定運転技能検査は高得点でパスした

認定認知機能検査を初めて体験した

知人は予備テストを繰り返した

16の絵を覚えてその名称を書く

12までしか思い出せなかった

次に関連するキーワードから思い出す

乗り物のヘリコプターがようやく出てパーフェクト

なんとお粗末な記憶力かと先が思いやられる

7割でパスと聞いていたのでまずは良しとしよう

最後に目の検査と高齢者講習終了証明書を交付された

 

3枚の書類を封筒に入れた

くどいくらいに免許更新書類一式をバラさぬよう注意された

新聞の下にしたために古紙で出されたという悲劇も聞かされた

いつものように重要な書類は分散させず左脇机の下段に入れておく

 

83歳の方と出会った

技能検査を受けに3階から階段を下りた

彼は酸素ボンベを引きずっていた

ボンベのバッグを手にして一緒に下りた

彼は8年前から癌に冒され左肺の機能も低下していた

だから酸素の供給は必然だった

手術はもう出来ない身体で抗がん剤治療をしているという

寿命あと2年かなと笑う

妻も癌の治療をしていて二人で月1受診するという

そのための足が必要で今日も免許の更新のために講習を受ける

 

何度も受講してきた先輩は落ち着いていた

2つの検定も無事クリアしてこの先3年間は運転を続けられるだろう

何としてもパスしなければならない気力が勝っていた

命ある限り夫婦で生きるという気負うことない自然体が心に優しかった

酸素ボンベを持ちながらこの先の無事を祈らずにはいられなかった

 

2024810日書き下ろし。昨日登別の研修から2時間半運転して帰宅した。運転は嫌いではないが長距離は疲れが残る。自動車学校での83歳の方との出会いは、何事も諦めないというおもいを学んだ。安全運転が出来る時間が長いことを願った〕


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