不思議な再会

真夜中の出来事

微睡いながら「葉っぱのフレディ」が突然現れる

25年も前に全国を巡った出前授業で朗読した

その話の筋が鮮やかに蘇る

夢心地でなぜかを考えていた

起きたら捜そうとそのまま寝付いた

 

宝の山は本箱の5000枚のカードの中にある

現役の時に資料を書きためたカードの山

講演や執筆を依頼されたときに頻繁に活用された

専用のカードボックスに保管されているはずだ

最初のボックスを取り出した

確信があったわけではなく何気なく選んだだけだった

300枚ほどのカードを手に触れて懐かしさを味わった

ここにはなかった

そこにグリーンの両開きB6版専用のファイルがあった

講演の時にレジュメ資料を入れていたファイルだ

あった

カード3枚に記録されていた

手に取りすぐさま朗読を始めた

 

31日市内のこども園で童話の朗読をする予定だった

すでに何を読むかは決まっていた

早々副園長先生にメールした

 

「微睡む夜中、ふと『葉っぱのフレディ』のお話が浮かびました。

 出前授業で子どもたちによく聞かせたお話です。

 起きてすぐに本箱にある「資料カード」から、ひとつの収納ケースを取り出しました。

 そこにグリーンのファイルに入ったカードを見つけました。

 あたかも《捜して》という声に呼応したのでしょうか。

 さっそく朗読しました。

 なぜか「にこりんの大きなあんずの木」を想像していました。

 31日はこのお話を聴いてもらおう。そう強く思いました」

 

大きなあんずの古木が園庭にあるこども園

子どもたちの成長を70年もの間見守ってきた古木

行く度に心惹かれた古木がフレディを呼んだのだろうか

捜してくださいと誘われてすぐに見つけられたのだ

なにか不思議な縁を感じた

言葉にならない不思議な初体験だった

 

25年もの間ほっとかれたフレディとの再会

幼子たちに「いのち」と「死」をどう伝えるのか

不思議なあんずの木の葉の力を借りよう

 

2025119日書き下ろし。呼び出された。この不思議を子どもとも分かち合いたい〕

 

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