気まぐれとむさ苦しさ
思いつくまま気ままにしてきた
相手の迷惑を顧みることはない
思い通りいかねば癇癪を起こす
気ままな上にオレ様が鼻につく
逆らうものなら牙を剥く
利にさとく徳はなし
群がるものはおこぼれに預かる
どこの誰かと尋ねれば心当たりがあろう
むさ苦しいのが玉に瑕(きず)だ
損得なしに身なり構わず飛んで歩く
思い違いで一悶着もないわけではない
めんどうちいのも愛嬌だと人受けはいい
まるで幼子のような振る舞いも許される
悪気がひとつもないからついほだされる
生一本だから時に思慮浅いのも面白い
むさ苦しくとも淀んだ空気が変わるのが一番いい
無頓着なのも困ったもんだ
世間知らずもいいところだ
害にもならずにいるが手がかかる
有り難さを知らぬ能天気が心配だ
怒っても泣いても世の中変わるもんじゃない
ひとりくらいこんなもんもいていいだろう
人を拒まず愚痴を聞くのが取り柄か
情にほだされるよりは冷めるのも一考か
気まぐれが禍(わざわい)することもある
自分勝手で始末が悪い
言った先から言葉が乾く
誰も信用などするはずもない
えらい自信家だがよくわからない
配慮など全くあり得ない
いよいよ世間から三行半が下されよう
気まぐれでも心の奢りが身を貶(おとし)める
むさ苦しいのが禍することもある
臭いが立てば嫌悪される
垢で汚れていれば目をそらす
言葉が汚ければ距離を置く
ひねくれていれば相手にしない
身も心も洗えぬところ性分か
むさ苦しさにも優劣の見極めも必要か
〔2025年5月29日書き下ろし。全く違う二つの特性から見えてくる品格を考える〕