是非曲直
善悪の境目が曖昧になる
倫理観が損なわれ虚言に惑わされる
悪と知りながら加担し虚勢を張る
善は悪に侵略され胸中に幽門される
善なき世に蔓延る悪臭に嗅覚は麻痺する
是非曲直の判断は揺れて曖昧となる
過ちに気づけば時を失い自戒する
信ずるに足らぬ者に踊らされ苦渋を舐める
致命的な現状を打開できず忍従する
世にはばかる不義と不実に抗う気力も失せる
正邪の境目は曖昧になる
物事の是非は理に疎く利に走る
正義は斥(しりぞ)けられ不正に目をつむる
邪悪な心がもたげて卑劣さが際立つ
世に正義を主張しつつ邪心にすり替える
是非曲直の判断の基軸が折れる
揺り戻しの瞬間は歴史に刻まれる
邪悪な支配は打倒の憂き目に遭う
繰り返される攻防の果てに正義の芽生えを見る
世に無名の者たちが光明に導かれて邪悪を叩く
※是非曲直(ぜひきょくちょく)物事の善悪や正邪。理非曲直。
〔2025年5月12日書き下ろし。世の不正は尽きることはない。歴史を学ぶこともなく繰り返し邪悪を呼び込む。いまの世にある危機は何かを問う〕