ぼうやのほっぺと風
何があったか知らないけれど
泣きたいだけ泣くといい
ぼうやの心が空っぽになるまで
泣きたいだけ泣くといい
ぼうやのほっぺに風が吹く
やさしくなでて慰める
なにが欲しいか知らないけれど
声を張って泣くといい
ぼうやの心が空っぽになるまで
思いっきり泣くといい
ぼうやのほっぺに風が吹く
やさしくなだめて慰める
母さんさがしているのかな
心細くて泣くといい
ぼうやの心が空っぽになるまで
力の限り泣くといい
ぼうやのほっぺに風が吹く
母さんの臭いを運んでくれる
時には冷たい風も吹く
泣いても泣いても叶わない
ぼうやの心が空っぽになっても
泣き疲れるまで泣くしかない
ぼうやのほっぺに風が吹く
ねんねこねんと子守歌が聞こえてくる
ぼうやのほっぺに風が吹く
流した涙をかわかすように
くずれた涙顔を取り戻す
ぼうやのほっぺに風が吹く
笑顔が涙をわすれるように
乳をほおばり心も満たす
〔2025年6月14日書き下ろし。乳飲み子に吹く風は幸せを包む風であってほしいと〕