劣化と崩壊

地球に存在するもの全ては劣化する

経年劣化はカタチを保持できず崩壊する

人もまた然り

 

司法が偏れば冤罪から法を劣化させる

法治国家は根柢から崩壊する

人は不正に荷担する

 

政治は民意低ければ劣化する

民主主義は空洞化し崩壊する

人は存在理由を失う

 

慄然とするエゴは良識を劣化させる

疑心暗鬼の社会は崩壊する

人は拠り所を失い彷徨(さまよ)う

 

展望できぬ明日は希望が劣化する

飢餓と爆撃で夢は崩壊する

人は他人事と放任する

 

強欲な支配は理念を劣化させる

憎悪は精神を崩壊させる

人は情念に苛(さい)まれる

 

乾いた憐憫の情で人間性が劣化する

存在価値すら崩壊し無となる

人は無常の世にただ生きる

 

※慄然(りつぜん)恐ろしさで身のふるえるさま。ぞっとするさま。

 

2025726日書き下ろし。「劣化と崩壊」がふと詩作に誘った〕

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