子曰 過而不改 是謂過矣
子曰わく 過ちて改めざる 是れを過ちと謂う
人は何と哀れな存在であるのか
罪なく生まれたる無垢なる幼児も
成長に伴い悪意の洗礼を授かる
心清く生きるにはあまりにも汚れた世なり
過ちを認めることを敗北と習う
人とは何とみすぼらしい存在であるか
心澄んで生まれたる優しき幼児も
環境に染まり悪意を育てる
純情を貫くにはあまりに過酷な世なり
過ちを冒すことを不本意という
人とはなんと独りよがりな存在であるのか
生を欲するだけの情を求める幼児も
欲望の海に投げ出されて孤独を知る
生き抜くにはあまりに不条理な世なり
過ちを軽視することを誠意という
人とは何と哀しき存在であるのか
愛にくるまれ生まれたる愛くるしい幼児も
愛憎に巻き込まれて孤独を味わう
虚ろげな愛を信じるにはあまりにも残酷な世なり
過ちを為さずして誤りという
人とはなんと強き存在なのか
乳房に吸い付いたか弱き幼児も
世の習いに抗いながらも生長する
利己と葛藤しつつ真理を希求する世なり
過ちを糧にすることを再生という
〔2025年9月13日書き下ろし。過ちに目をつぶり生きてきた不作為な己を見る〕