おおきなかぶ

おじいさんの蒔いたカブの種

大きく大きく育ったよ

 

おじいさん大きなカブをぬこうと

うんとこしょどっこいしょ

力を込めて抜こうとします

なかなかカブはぬけません

 

大きなカブさん抜かれまいと

うんとこしょどっこいしょ

力を込めて踏ん張ります

何としてもカブは負けられません

 

おじいさんおばあさんを呼んできた

大きなカブを抜こうと力をあわせて

うんとこしょどっこいしょ

それでもカブは抜けません

 

大きなカブさん抜かれまいと

うんとこしょどっこいしょ

負けてたまるかと踏ん張ります

どうやら二人に勝ちました

ああよかった

 

おばあさん孫を連れてやってきた

大きなカブをぬこうと

おじいさんおばあさん孫の三人で力をあわせます

うんとこしょどっこいしょ

それでもカブは抜けません

なんとしぶとい大きなカブなんだと驚きました

 

大きなカブさんまたしても頑張ります

うんとこしょどっこいしょ

三人のかけ声に合わせてカブさんも力を出します

おやおや三人あきらめたようです

これでひとまず安心です

 

孫は犬を連れてきました

今度はおじいさんおばあさん孫犬で引っ張ります

うんとこしょどっこいしょ

少しカブが動いたようです

さらにうんとこしょどっこいしょ

でもやっぱり抜けません

 

大きなカブさんあぶなかったとひと息つきました

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

頑張る力がすこし疲れてきたみたい

少し休みたいと思っていました

 

犬は猫を連れてきました

おじいさんおばあさん孫犬猫で引っ張りました

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

まるで疲れを知らないかのように力強く引っ張ります

それでもカブは抜けません

何というカブなんだとたまげてしまいました

 

大きなカブはピンチでした

うんとこしょどっこいしょ

根っこがいまにも切れそうになりながら踏ん張ります

うんとこしょどっこいしょ

根っこの悲鳴が聞こえてきました

うんとこしょどっこいしょ

ここで抜かれたらとどうしよう

でもおじいさんたちは力を緩めました

助かった!

まだ大丈夫!

 

猫はネズミを連れてきました

ほんとは仲良しではないのですが

ネズミの小さな力も借りたいと必死の思いでした

おじいさんおばあさん孫犬猫ネズミが引っ張ります

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

みんなのおもいと力がひとつになります

 

大きなカブの根っこも抜かれまいと頑張ります

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

とうとう力尽きて根っこが抜かれそうになりました

悲鳴のような声を上げました

もう少し大きくなりたい!

まだ死にたくない!

 

うんとこしょどっこいしょ

うんとこしょどっこいしょ

大きなカブが抜けました

大きなカブは抜かれてしまい何も言わなくなりました

 

おじいさんおばあさん孫犬猫ネズミは大喜びです

いままでこんな大きなカブを見たこともありません

今晩はカブのスープを作っておくれ

おじいさんはおばあさんにお願いしました

おばあさんは胸を叩いてまかせておくれ笑顔で言いました

カブさんの命を大事にいただく夜になります

みんなの顔は笑顔一杯になりました

 

20251117日書き下ろし。命をいただくのは一方的な行為ではない。それを知らしめるお話ではないだろうか。詩篇(1496)「ごちそうさまの約束」に繋がるお話を明日発寒にこりんこども園でする〕

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