子どもの自死と描けぬ葛藤
なぜこれだけ停滞したのか
まだ感応力は戻っていない
いつもの感覚は微睡むままだ
まだ言葉は沈黙したままだ
書きたいおもいだけが募ってくる
1月29日子どもの自死の統計が発表された
統計の数が子どもの存在を消した
なぜ自死に至ったのかの要因も白白しかった
悶悶とした感情が続いた
それでも執筆力は落ちなかった
先週仕事で出張した
ぷっつんと気力が落ちた
気ままに書き続けてきただけのことだった
そう思い込んでお休みにした
間の抜けた妥協だった
戻っても詩を書こうとはしなかった
キーワードも構想も湧き上がらない
だからスランプだということにした
嘘くさい態度としばらく同棲を強いられた
原因はわかっていた
子どもの自死にどう向き合ってきたのか
自死を統計で処理する理不尽さに憤り
自死した子どもと面識はない
だからこそこの子らの死を粗末に出来ない
どうにもならない葛藤が心の澱に沈む
どう描いたらいいのかわからない
自死に微力ながら向き合った散華か
かき消されていく悲痛な声への懺悔か
添うことの叶わぬ悲嘆への慟哭か
己の未熟な思索と詩作への糾弾か
囚われた意識が書くことを拒否した
抜け出さねば子らはただの数字となる
伝えなければ子らの存在は否定される
焦りにも似た感情が沸々と湧いてくる
避けられないテーマに向き合わねばならぬ
〔2026年2月25日書き下ろし。どう表現するのか。書けぬ自分に苛立つ〕