燻るモヤモヤ感
世と人の関心が強すぎるのか
ただ複雑な世情を読み切れぬ
絡み合う糸のように理解を妨げる
本質を見極めきれぬ焦燥感にかられる
一人では確かに何もできない
ただ思案するだけなのだ
解を見出せぬ不気味さにおののく
言葉に拒絶されて孤立感を抱く
事の整理がおぼつかない
ただ茫然とするだけなのだ
思考停止を余儀なくされ押し黙る
問題から避けられた喪失感を味わう
懸案される事態にオーバーヒートした
手に負えないと自覚している
心折られそうでもこだわるしかない
燻り続けるモヤモヤ感にざわつく
言葉が言葉として機能しない
思索の糸口さえ見つからぬ
事を黙認できない悔しさを噛む
いまもその渦中で挫折感に在る
屈服せずシンプルな言葉を試す
抗えない事実に想像力を逞しくする
近未来の映し出す悲劇に怯えてはならない
不気味な世界の気配に倫理感を研ぎ澄ます
真実を知るには遠すぎる
それでも危険なシグナルを感受する
破滅への準備は周到に隠されて時を待つ
ひとりの解なき葛藤を詩に委ねるしかない
〔2026年2月25日書き下ろし。時代の不気味さを感受するが、いまだモヤモヤ感は拭い消えない〕