屍は語る
選択肢は誰にあるのか
戦場で劣勢に喘ぎ命を落とす兵士たち
屍は語る
命懸けの戦いの先にあるのは深い失望と強い怒り
命懸けでも目的を遂行できなかった敗北の失意
命落としても栄誉を汚されてゆく痛恨の白眼視
命を賭けるだけの価値もない無駄死を知った
屍は語った
兵士よ
命ある限り前線逃亡せよ
牢獄に囚われようと長くはない
捕虜の辱めを甘受しても生きよう
罵られたら反骨か破滅かを問おう
屍は語り続ける
無言の帰郷
家族も友人も涙は枯らしてはならない
拳を固く握って涙に誓おう
拳は無用な戦争を始めた恥知らずに向けよう
弾圧を強めるのなら造反の旗の下での糺弾しかない
屍は土に帰る
大地に葬られる
柩に添えられ献花は旅立った戦士を癒やす
苦難に耐え逆境から生まれる力を信じたい
悲歎は戦後を切り拓く民衆の力となる
独裁の先にあるのは狂った権力者の収監と体制の崩壊
戦友の最期のメッセージ
なぜここで…
死にたくない…
〔2022年10月8日書き下ろしを2026年3月13日に改訂。劣勢に立たされた者たちの行方は独裁強化か崩壊か。ロシアとウクライナの戦争は未だ終結を見ず。さらに2月中東の均衡が米国により破られていく〕