看護する
地方の医療は機能を低下させる
人口減少は歯止めが利かず
病院経営は赤字を抱える
治療も入院も医療経営が優先する
患者は医療費も薬剤費も負担増で医療控えが増す
高額医療など経済的な格差は歴然とする
生死を分けるのは経済力か
介護保険もサービスの地域格差はさらに開く
介護保険を強制的に搾取されたまま
サービスを受けられずに在宅に閉じ込められる
長寿社会は急速に老後の不安を増幅させる
地方自治体の福祉財源は縮小するばかり
認知症の介護度も動作評価以上の暮らし方の問題を抱える
公助も持続は期待できず自助・共助を求めるばかりだ
死に方の選択肢は少ないか
札幌に集中する人の流れは
医療や介護を受けるための
地方からの脱出なのか
入院しても看護できない地方の病院を見限る
癌などの重い疾患を抱えて札幌に来る
付き添いで定期的に離島から通院する友人もいる
看取りたいという願いを叶えたい一心で動く
看護のために交通費も宿泊費も札幌はバカにならない
老後にと蓄えた貯蓄はあっという間に消えていく
地獄の沙汰も金次第とは時世を映しているのか
医療も介護も公平にとは絵に描いた餅に過ぎない
疾病を抱えた多くの人が安心して生きる世の中が遠ざかる
看護し介護する人も添うことの厳しい現実を味わい尽くす
強慾な者たちが戦争を起こす度に暮らしはままならなくなる
世界の負の連鎖は医療も福祉も享受できない世界を招く
〔2026年5月14日書き下ろし。想像力の乏しい人間たちが命と暮らしを弄ぶ〕