発熱と拒絶

 朋友は土曜日から熱を出した

月曜朝には9度まで上がった

7度半ばまで下がり小康状態は続く

 

肺炎を起こしていた

抗生物質が投与された

水曜の札幌への転院は中止された

 

無意識の中に生じた拒絶か

居場所への愛郷か

妻と離ればなれになることへの抵抗か

 

寡黙な男の人生で一番の苦渋

日々弱る身体に最後の攻防

熱が下がれば求められる転院

 

だはんこいた(わがままをする)

発熱で意志を示した

そう想像する

 

透析患者の行く場所はあるのか

在宅から週3で通院できない現実

療養型の医療体制の貧弱さ

 

やり切れない思いが募る

転院しか選択肢がない

抗う男の無意識な闘いに涙する

 

2026519日書き下ろし。転院の日程は未定〕

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