待たされる
トイレがトラブった
修理のパーツがないからメーカー元に注文する
1週間経ってもなかなか届かない
内地からでも二日三日で届くのに
なんとまったりした対応か
快食快眠快便の一つが狂う
一つのダメージは二つも狂わせる
高齢者には苛酷な試練が続く
失敗を畏れて外出を控える
尿漏れパットも外せない
排便中心の暮らし方に変貌する
安心の担保は生理現象のコントロール
便秘で苦しむことも不快感を増長させる
食事の量を控えても頻尿で快眠は妨げられる
トイレの当たり前がパーツ一つで不自由になる
電子機能が不全になればただの置物でしかない
すぐには修理できぬ苛立ちが募るだろう
高齢者には3つの安心こそが暮らしのバロメータ
買え替えた方が早かったかもしれない
悩まされるのは身体が動かなくなったことだ
余計にトイレの問題は気に触る
便利になった暮らし方も果たして続くのか
その先にある下水管の老朽化も不安材料だ
利便性を求め続けて新しい製品開発に注力した
大量生産大量消費そして大量廃棄の時代は続く
この便器一式も近いうちに捨てられよう
巨大な廃棄物投入ホールを想像する
廃棄核燃料もそのうち地球外に投棄されるだろう
生存欲求を維持する社会的装置が破綻する日はいつか
まあいまはパーツの来るのを待とう
〔2026年5月23日書き下ろし。友人の話である。トイレの話は深くなる。〕