目立ちたがり屋
お山の大将で居たかった 周りは迷惑しててそっぽを向いた 大将の示しがだんだんつかなくなった お腹を壊したフリしてお山を譲った 目立ちたがり屋は不承不承でふて寝した しばらく寝たふりしていたら 里は次の次の大将が穏便に天下を仕切ってた 腹がだんだん立ってきた 我慢できずにあることないことしゃべくった 世間の財布はドンドン軽くなり俺が悪いと叩かれた 目立ちたがり屋は口八丁強気で言い訳するしかなかった 片腹痛いと懐(なつ)いた子分に号令かけた 好き勝手にさせてなるかといきりたつ しゃべる分だけ金に汚いよいしょが集まる お呼びでないのに大将気取って注文つける 要らぬ節介おっぱじめ大いに顰蹙(ひんしゅく)を買った 目立ちたがり屋の性分冷めずお山も里もザワザワさせた 自画自賛の実績はドンドン廃棄処分で捨てられる レガシーもどきは厄介物の異物と化してゆく 落ち目が大事と見捨てぬ仏の顔も三度とは気が長い 神は大嘘つきはすでに見放したりと突き放す 風見鶏の子分にいつかしっぺ返しの憂き目にあうだろう ただ目立ちたがり屋は世の流れに抗いしぶとく生き残る 〔 2022 年 6 月 24 日書き下ろし。参院選は 22 日公示され 7 月 10 日選挙。全国紙は自民党の圧勝と書き立てる。不遜な輩がさらに目立って選挙を仕切る〕