マグマとドグマ
カムチャツカ半島で M8.7 の巨大地震が発生 震源周辺は世界的にも地震活動が活発な地域 1952 年には M9.0 の超巨大地震が発生 20 日には M7.4 の地震が起きていた 太平洋側に津波警報が発令された 避難指示が出た 海岸線を走っていた列車は突然止まった 乗客は荷物を持って暑さの中高台への避難を命じられ歩いた 解除されなければ乗客はどうするのか その後の手当は全く不明だ 外国人旅行者のために市の議会場を開放したところもあった 最善は何かを問わぬまま避難指示だけが徹底された 緊急事態とはいえ沿岸部の避難行動は想定外ではなかったのか 一日中津波のニュースが人心を不安に陥れる 現地のロシア人たちからの映像は東日本大震災の規模ではなかった 被害の実態は不明だが保育園は崩壊したが園児は無事だったという 20 日は余震で今日が本震だとは断言できない さらなる地震が発生する可能性で動くしかない どうぞ無事を祈るだけだ 戦時中のロシアは果たして救護や復旧に動けるのか ドグマで動いているロシアの地震対策に不安を覚える 国後など北方 4 島が被害を受けたときの救援隊は北海道だ 仮にそう動いたとしてもドグマ体制では人道支援と割り切る 外交の難しさはガザで十分実証済みだ ここにも非情なイスラエルのドグマが居座っている 地球のマグマの怒りは弱い者たちを襲う ドグマ体制をしく者たちは安全なシュルターに逃げ込む 生死の境は強者と弱者に二分されていく 餓死する子どもらの怨念は神には救われないだろう ドグマの中核に彼らの神を抱く限りは 地球の地下深くあるマグマは神の支配にはあらず その脅威と無力感をひしひしと感じる者たちに告げる 自然への敬虔な祈りを決して粗末にしてはならぬと ドグマを掲げる者たちへの断罪を求めてはならぬのか 〔 2025 年 7 月 30 日書き下ろし。思いつくままに地球の痛みと怒りを感じた〕