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まやかしに祝福を

金儲けだけが生きがいだった 冥土には持ってはいけない 持って行くつもりはさらさらない ただ贅沢三昧に生き暮らすだけだった 金は権威であり権力であった   金儲けのゲームが生きがいだった 人が死のうが何されようが構わない 冥土の土産には尽きなかった ただ負ければ地獄を見るだけだった 金は魔物であり魔力であった   人を蔑むのが生きがいだった 金を餌に操るのは快感だった 冥土の旅には金子はいらない ただ王様気取りで謳歌するだけだった 金は現世の栄華と尊厳を与えた   金でまやかすことが生きがいだった 金の亡者は富増やすことに飢えていた 冥土に持ち込もうと妄想する ただ虚栄心と猜疑心があるだけだった 金は心を蝕み人間を棄てた   金で何でも買うのが生きがいだった 物欲は支配力へとシフトした 冥土の最期の審判には耐えられないだろう ただ自尊心を歪め高慢さが残るだけだった 金は人心を買えず離反させる   金は生かすことが生きがいだった 志を遂げるに必要だった 冥土では無用のモノでしかない ただ今生を正すには役立たせるだけだった 金は善にも悪にも人により自在に変わる   〔 2026 年 3 月 14 日書き下ろし。パトリオットシステムに使用される PAC-3 MSE 迎撃ミサイルは、米陸軍基準で 1 発あたり 517 万ドル(約 7 億 8,000 万円)、サウジアラビアなど海外の同盟国には最大 1,200 万ドル(約 18 億 1,000 万円)で販売されている。パトリオットシステムだけでイランのミサイル 400 発を迎撃した場合、費用は 41 億ドル(約 6,180 億円)から最大 96 億ドル(約 1 兆 4,480 億円)に達する見通しだという。人殺しは金に糸目を付けず戦争ゲームを楽しむ〕   ※補記 「 AFP 通信」は 10 日(現地時間)、トランプ政権が米軍の破壊力を誇示するかのような過激なメッセージ発信を続けており、有権者の反発を招いていると報じた。過去の米大統領が軍事的成果に言及する際、慎重かつ控えめな表現を用いてきた慣例に照らしても、現在の...

心配事の根

不安を抱える 自分事なら避けられない 他人事なら関わる深さで拒めない 心がざらつく 心配事の種は尽きることはない   不遜を咎(とが)める 自分事なら醜いだけだ 他人事なら突き放す 心が苛立つ 心配事の種は欲から生まれる   不満を抱える 自分事ならほっとけない 他人事なら憤るしかない 心がざわつく 心配事の芽は出るときを待つ   不逞を咎める 自分事なら終わってる 他人事なら許されぬ 心が折れそうになる 心配事の芽は周りが育てる   不純を抱える 自分事なら受け入れる 他人事なら正すしかない 心が奮い立つ 心配事の根は己にあると知る   不義を咎める 自分事なら孤立する 他人事なら力及ばず 心が挫ける 心配事の根は邪悪を吸い取る   不浄の世を正す 自分事に固執せず 他人事を身に置き替える 心が弾ける 心配事の根は断たねばならぬ   ※不遜(ふそん)思いあがっていること。おごりたかぶっていること。また,そのさま。 ※不逞(ふ てい)勝手に振る舞うこと。道義に従わないこと。   〔 2026 年 3 月 14 日書き下ろし。心配事が恐怖に変わる世界を在る〕

蘇る詩編

今朝の一編「屍は語る」 英語詩を Blog に掲載する そこで強烈な題名に改編した   4 年も前のロシアの兵士を描く 戦場で無念の死を遂げる 屍となった兵士の口が語る   いま無能な権力者が戦場を開く イランはホルムズ海峡を封鎖する 無計画な攻撃は反撃を招き世界経済を揺るがす   学校が被爆し子らが殺される 古い地図上の軍事施設だと誤爆を正当化する 宇宙から監視できる時代に噓も方便かと片腹痛い   イスラエルの狡猾さが際立つ 宗教対立は詭弁に過ぎず領土拡張を意図する ホロコーストの如く大量殺戮と破壊にひた走る   兵士は聖戦を鼓舞され死路に着く 一瞬のうちに奪われ咆哮すらあげられぬ 死者たちの魂は果たして悼まれるのか   消耗戦でしかない非生産的殺し合いが続く 兵站を供給するだけの耐久生活を強いられる 強慾な金儲けは株価に戦果で反映する   これまで書き下ろしてきた詩編は現状を描く 再掲の機会が巡ってきた皮肉を伝えよう 悪しき循環を受け入れるにはあまりに悲嘆だ   〔 2026 年 3 月 13 日書き下ろし。戦争の出口すら見えない。戦争にまつわる過去の詩は出番を待つ〕

屍は語る

選択肢は誰にあるのか 戦場で劣勢に喘ぎ命を落とす兵士たち   屍は語る 命懸けの戦いの先にあるのは深い失望と強い怒り 命懸けでも目的を遂行できなかった敗北の失意 命落としても栄誉を汚されてゆく痛恨の白眼視 命を賭けるだけの価値もない無駄死を知った   屍は語った 兵士よ 命ある限り前線逃亡せよ 牢獄に囚われようと長くはない 捕虜の辱めを甘受しても生きよう 罵られたら反骨か破滅かを問おう   屍は語り続ける 無言の帰郷 家族も友人も涙は枯らしてはならない 拳を固く握って涙に誓おう 拳は無用な戦争を始めた恥知らずに向けよう 弾圧を強めるのなら造反の旗の下での糺弾しかない   屍は土に帰る 大地に葬られる 柩に添えられ献花は旅立った戦士を癒やす 苦難に耐え逆境から生まれる力を信じたい 悲歎は戦後を切り拓く民衆の力となる 独裁の先にあるのは狂った権力者の収監と体制の崩壊   戦友の最期のメッセージ なぜここで… 死にたくない…   〔 2022 年 10 月 8 日書き下ろしを 2026 年 3 月 13 日に改訂。劣勢に立たされた者たちの行方は独裁強化か崩壊か。ロシアとウクライナの戦争は未だ終結を見ず。さらに 2 月中東の均衡が米国により破られていく 〕  

私は知らない

私は知らない 誤爆 あり得ない 学校 軍事基地だろ   私は知らない 175 人の子どもが殺された 米軍のミサイルが殺した 軍の調査で判明した   私は知らない 些細なことだ 戦争ならどんなことも起こる いちいち構っていられない     私は知らない 短期決戦で収拾がつく イランは体勢が変わり白旗を揚げる イスラエルの術中にはまって踊らされる   私は知らない 始めた戦争はいつ終わるのか イランはどこで停戦するのか イスラエルはまだまだ戦うのか   私は知らない 戦争宣言もお気に入りの白い USA 帽子だった 戦死した米兵を悼まぬ帽子姿で迎えた 素行を咎める忠臣は誰もいない   私は知らない この戦争を支持する者は 41 % ( ニューヨークタイムス発表 ) 原油の高騰で株価も大きく変動する 世界の経済もインフレを起こすだろう   私は知らない 戦争の終わり方を知らない 犠牲者の悔しさも知らない 無知であることさえ知らない   わたしは知らない 都合の良い言葉を誰が信じるのだろうか わたしは知っている 戦地から遠方で傍観する者たちのおぞましさ   〔 2026 年 3 月 12 日書き下ろし。子どもを殺した事実を知らないと語る米大統領。誤爆という意味を噛みしめ、遠地で安全地帯にいる「わたし」を振り返る〕

戦火の恐怖

ドッカン ドドド ドッカン ドドーン バリバリ ドーン ビューン パァッ キーン バッキューン ゴーン ダダア 悪魔が吠える   ドッカン ドドド ドッカン ドドーン バリバリ ドーン ビューン パァッ キーン バッキューン ゴーン ダダア 都市が壊滅する   ドッカン ドドド ドッカン ドドーン バリバリ ドーン ビューン パァッ キーン バッキューン ゴーン ダダア 死の恐怖に凍える   〔 2026 年 3 月 11 日書き下ろし。東日本大震災から 15 年。世界の恐怖はいまも続く〕

オリジナルの童話

幼子との読み聞かせ 1 年経った 難しい だからこそ挑む   「葉っぱのフレディ」がスタートだった 命と死をモチーフにした童話 小学生によく聞かせていた 朗読は 50 回練習した 年少児には難しかった   それから 1 年相変わらず苦戦は続く 大きなアンパンマンの絵を手作りして話を盛り込んだ 宮沢賢治の「注文の多い料理店」にもトライした でも何か物足りなさを感じていた   もう 40 年以上も前に書いたシナリオを使った 小学 2 年生用に書き下ろしたものだった 情景が思い浮かぶよう登場人物の声を工夫した   子どもらも成長していた 年少児も聞く態度がしっかりしてきた オリジナルの童話を園の先生と一緒に読んだ 反応は思ったより良かった   卒園式の近い日に「夢を買う男」を紹介した 2 人の先生から子どもらの夢を聞いてもらった 夢を持ってこれからも元気でねとエールを贈った   新年度に向かって執筆中 「やくそく」というオリジナルを書き始めた 約束しなければ人は信じられないのか テーマは重いがやさしくおもしろく書かなければならない ハードルはいつも高い そして幼子たちに向き合う楽しみをいまから味わう オリジナルのもう一つの味わい方か   発寒にこりんこども園の年長さん 卒園おめでとう! これからもやさしさとがんばりを育ててください 夢が叶うよう心から願っています いままでほんとうにありがとう!   トリジーワールド 鳥居一賴   〔 2026 年 3 月 9 日書き下ろし。明日卒園式です。今日から羽幌に向かいます。参列できないので詩を書きました〕