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3月, 2023の投稿を表示しています

気分次第

いまのまんまじゃめっちゃ気分が悪いね このまんまではのさばるだけだよ これ以上いい気にさせてはならない 与えた自由をはき違えてるね そろそろ何か手を打ちましょう   いまのまんまじゃ恩を仇で返される このまんまでは捨て置けないよ 事を起こせば気がつくだろう 誰が主人で誰が従僕なのかわかってるの そろそろけじめをつけてやりましょう   いまのまんまじゃ埒(らち)があかないね このまんまでは矛先が危うくなるよ いまの幸せなんか当てにはならない 思わせぶりに与えてやっただけのことだよ そろそろぶち壊してやろうかな   いまのまんまじゃやり切れない このまんまではストレスたまるだけさ 支配する高揚感が台無しにされていく なんてはかないもんだと思い知らさねばね そろそろ自由を取り上げるしかないかね   いまのまんまでもいいこともある このまんまあいつに媚を売るしかない いまは隷属するのは仕方がないか オレも次を狙って権力ふるいたい そろそろ潮時だから乗換しようかな   [2023 年 3 月 31 日書き下ろし。権力者の気分次第で、自由な暮らしをいつ取り上げられるかわからない。日本も中央集権的国家の歪みは地方選でますます大きくなりそうだ ]  

ときめき

ときめきは憧れ 恋心そのもの   ときめきは喜び 活力そのもの   ときめきは哀しみ 別れそのもの   ときめきは希望 生の証そのもの   ときめきは夢 願いそのもの   ときめきは祈り 愛そのもの   [2023 年 3 月 30 日書き下ろし。母の命日。ときめきを失ったときから、心の老いが始まると師との昨日の対話から ]

とっかえひっかえ

おちびちゃん お出かけに着ていく服が決まらない とっかえひっかえ 鏡に映して奮闘中   お姉ちゃん デートに着ていく服が決まらない とっかえひっかえ 鏡に映して苦戦中   お兄ちゃん ナウい髪型がなかなか決まらない とっかえひっかえ 鏡に映して格闘中   お父さん だれに入れたらいいのか決まらない とっかえひっかえ 悩んだ末の貧乏くじ   お母さん だれに入れてもいいが決まらない とっかえひっかえ 遜色なしの貧乏くじ   おじいちゃん どうでもいいレベルの低さで決まらない とっかえひっかえ 諦めムードの貧乏くじ   おばあちゃん どうでもいいけど決められない とっかえひっかえ 結局引くのは貧乏くじ [2023 年 3 月 29 日書き下ろし。選挙運動が始まった。引かされるのは貧乏くじか?若い世代の動向次第で地方は動くか ]

気働き

気働きをする 事の成り行きに応じた心配り 躊躇できぬ事態の対応 即座の判断と行動 人との関わりは瞬時に正解を求められる   機転を利かす 相手に応じた気配り 問題に対処する機知 先を見通した思慮と配慮 トラブルに経験値が瞬時に判断を下す   対人との関わる心の距離で計る軽重 深刻な事態と向き合う大人の対応 スムーズな関係性を維持する大人の対応 気働きはいつも鍛えられバージョンアップされる ときにリスクマネジメントがスキルアップされる 機転はいつも状況の的確な把握が試される 一時しのぎの対応は墓穴を掘り失敗する   気働きする 相手をおもうしなやかなナイーブさ 相手への敬意をはらう謙虚さ 相手に気遣いさせない平常さ   機転を利かす 相手との関係を裏切らない潤滑油 相手との関係を切り変える座標点 相手との関係を納得させる合致点   壊れそうでもろい人間関係 ちょっとしたことでもめる ストレスをためながら瞬時に機転を利かす 修復不能にならぬよう気働きでこころを削る [2023 年 3 月 28 日書き下ろし。働くということは気働きそのもの。現役の労苦をおもう ]

確かめる

このまままでいいのか いまのあり方に不満を漏らす 大丈夫という言葉がほしい   ひとはいつも 自分の立ち位置を 確かめて生きる   こうすることがいいのか 為すべきことへの不安が募る 大丈夫という言葉を待つ   ひとはいつも 自分の揺らぎを 確かめながら生きる   理解してもらえるか 伝えることのつたなさに 大丈夫という言葉に寄りかかる   ひとはいつも 自分のありのままの姿を 確かめつつ生きる   受け入れられるのか 小心者の悩みに 大丈夫という言葉がやさしい   ひとはいつも 自分が未熟であることの弱さを 確かめなければ生きていけない   [2023 年 3 月 27 日書き下ろし。何をどのように確かめてゆくのか。その機会を求めつつ人は生きる ]

真夜中の録音

詩集「情緒は私を支配する。論理よりも強く」(題名は伊藤整から引用) 掲載している 61 編の詩の朗読の録音を頼まれた 民生委員の研修で教材として紹介した詩編だ 7 回も受講している親しい知人からのリクエストだ 目で詩を追うよりも心が揺さぶられる 生の朗読を味わう機会のない仲間に聞かせたい 留萌管内での初任者研修が終わった後約束した 24 日稚内でようやく 14 管内での初任者研修のピリオドを打った   25 日から 26 日に日付が変わる 静寂な真夜中ひとり詩の朗読に集中する 突然ストーブの燃え出す音がする 録音をストップして練習を繰り返す ようやく再開 レコーダーのスイッチを入れる 今度は壁伝いに灯油を供給するモーターが動き出す またも中断 時計はすでに 1 時を回っていた   睡魔を追っ払う目薬をさす 長い詩を読み始める 終わりかけたそのとき噛む 苦笑いするしかない 最初からやり直し 滑舌も悪い 発する言葉は余所行きのように気取っている   詩の朗読には相手がいないことにはたと気づく 繕った感情ではなく相手に伝える場の情感がない 地域の実情や会場の雰囲気そして参加者の意欲 敏感に感じてその場で展開のシナリオを組み立てる 参加者の関心や意欲をうなづきから観察を続ける 61 編から 15 編程度の詩を瞬時に選択する 14 回の研修は導入から展開まで違って当たり前だった 真夜中にひとりいて苦笑いは続いた 短い詩でも出だしから躓く 単語ひとつでも疎かにできない 微妙な感情移入も抑揚や間の取り方で違ってくる 文章としての流れもある 情景を思い浮かべる想像力を刺激しなければならない 共感をもたらすには語りの心地よさも必要だ   噛むたびに読み足りなさと朗読の難しさが身にしみる レコーダーに残る失敗を告げる苦笑いする声 独り相撲のような録音は静寂(しじま)の中で続く 約束を果たすまでにはまだしばらくかかりそうだ 午前 2 時を回った   一仕事終えて為すべきことがない男 大事な約束を果たすだけの男 これからも午前零時の男になる ...

引きこもりと8050問題

21 年度 61 万余件のいじめが報告された 前年よりも 10 万件近く多い いじりやからかい程度はグレーゾーンと処理される 学校がカウントせずに見過ごされたケースも当然ある そのうち重大事態は 705 件起こった いじめにより不登校になった場合も含まれる   特に生命等被害は自死に直接関わる 3 月厚労省は子どもの自殺が去年 512 人と過去最高だったと公表した 高校生 352 人(前年比 38 人増)が全体の 7 割を占めた 中学生は 143 人(同 5 人減)小学生 17 人(同 6 人増) 厚労省は原因を学校での悩みが多いと指摘する いじめとの相関性についてその件数は明らかにされていない 学校や教育委員会の判断が優先され意図的に隠蔽する事案も少なくない 2 年前凍死した旭川の広瀬爽彩さんの事件はその最たるものだった 学校側は家族や家庭環境に問題があるとする見立ても散見される   不登校数は 24 万余人と前年より 5 万人近く多い 学校は 建前の指導はしなければならないしするであろう 不登校を抱えたくないのは本心である 不登校で引きこもっても無作為を貫くしかない その要因もいじめに該当すれば対応に苦慮するばかりだ 疫病神のような存在は卒業証書を出して縁を断ち切るしかない 卒業後は何ら関知することもなく忘れてゆくだろう   8050 問題がまさに芽生える瞬間だった 引きこもりの要因を容易に放置したことに始まる いくつかの要因が絡まって子どもを追い詰めた結果なのか 特定すべき要因が見つからなければ誰もが問題から遠ざかる 旭川ではいじめをした子や教師を庇う体質も露見した 引きこもりは家族や家庭で解決すべきことと地域社会も隔離した 学業も保障されぬまま引きこもった子らに親はなすすべを失う 不登校から成人になっても引きこもってる子の統計はない その子が社会に居場所を見つけぬ限り親にパラサイトする 30 年後には確実に 8050 問題は起きる 否このサイクルは途切れることなく面々といまも続いている その芽を摘む学校も社会も機能不全を起こしている 問題の本質を見極められずに目先のことに追われ多くは保...

WBC筋書き通りのドラマ

歓喜の喜びが夫婦の胸を満たした アメリカの 1 発で先制された 力で押し切られるかと不安がよぎる 村上の同点ホームランは準決勝の余韻を引きずる ヌートバーは満塁で逆転打を内野に転がす 岡本のホームランを勝利の女神は見捨てなかった ダルは志願して 8 回マウンドに立ったが 1 本打たれた 1 点差の最終回大谷翔平はクローザーとしてマウンドに立つ 先頭打者を四球で塁に出すが次打者でゲッツーアウト トラウトとの対戦は渾身のスライダーが空を切らせゲームセット その瞬間茶の間いっぱいに歓声と拍手を贈った   ファンの筋書き通りのドラマが展開された 勝つことを宿命づけられた侍ジャパン 過重なプレッシャーは若い村上が一途に受けた 準決でさよならを演出し決勝にベストコンディションを持ってきた 吉田を先頭に他の打者もよく打ったよく守った 投手陣の継投は抜群だった 栗山采配は最後までぶれることなく信頼を軸にリードした 選手は一丸となってゲームをエンジョイしつつ勝利してきた   筋書きのないスポーツだが漫画のようなストーリーに酔った 勝手な解釈や確信のない予想が当たることが不思議だった ひとりの男の存在が世界を小さなボールで熱狂させた 人間の力強さと優しさをチームとして世界に発信した 戦禍で苦しむ子どもたちにも大谷や日本のメッセージは発せられた 平和だからこそ勝っても負けても感動を伝えられる 平和をつくらねばならぬ強いおもいを共有した   筋書きのないドラマに筋書きを書いて愉しんだ そんな夫婦の時間も貴重だった 三年後のWBCも二人で応援したいと願った   [2023 年 3 月 22 日書き下ろし。WBCのアメリカとの決勝戦 2 - 3 で日本は勝利した。その感動は厳しい暮らしを強いられる日本の子どもたちにも勇気と感動を与えたことだろう。韓国のネットユーザーの声こそ民の外交力となる ]   ※ 2023 年 3 月 22 日、韓国メディア・スポーツ韓国は「インタビューまでも完璧な大谷翔平」と題する記事で「彼には本当に欠点がない」「インタビューの場でも他国を配慮する姿を見ると、彼を愛さずにはいられない」...

不幸ゆえの幸ひとつ

不幸な歴史が民衆の身体に染みついていた 不幸な境遇は民衆は当たり前だと受け入れた   専制君主は民衆に一つだけの飴を与えた 専制君主は民衆を手玉に取るだけだった   不幸ゆえの幸ひとつ どんなにか大きな恩恵だったか 不幸ゆえの幸ひとつ 刃向かうことなどあり得なかった 不幸ゆえの幸ひとつ 服従こそが責務となった   深慮することはない 疑うことは許されない 食べられることだけしかない   専制君主は民衆に大号令する 死を賭して国を守れと 先制君主は民衆を弾圧する 法と制度を改悪して罰する 専制君主は民衆を恐れる 虚構の世界を崩壊させる民衆隆起を   不幸ゆえに幸ひとつ それは真の人間回復でしかない 不幸ゆえに幸ひとつ それは専制国家の消滅でしかない 不幸ゆえの幸ひとつ それは新たな平和の構築しかない   [2023 年 3 月 22 日書き下ろし。不幸せな歴史に翻弄された民衆はひとつの幸に満足するしかない。逆手に取った専制政治がいまも大手を振って人民を貶める ]

武士は食わねど高楊枝

食糧自給率実質 10 % 兵站の食糧の備えは論議にならず ただただ兵器を買うだけの膨張防衛費 米製の高価な武器で国土を守る 牛を殺せば奨励金を出す? 馬鹿げた農政が国民の首を絞める   ロシアの仕掛けた戦争の教訓には全く聞く耳持たぬ 食糧や医薬品の欠損が戦力を奪う 世界中で食糧の囲い込みが起こっている 食糧は武器にもなった 化学肥料も飼料も種も輸入に依存する 鶏卵の自給率も 12 %まで下がり高騰化する ひよこも 100 %輸入では養鶏業は成り立たない さてさて兵站はすべて輸入に頼って戦えるのか   自給率の低下は明確だ 自動車産業を守ることに徹した構造的歪みだ 今春の春闘の満額回答はどこだったのか 農業予算は細くなるばかりで 2 兆円ほどにしか過ぎない これで国民の食を満たすだけの事業ができるのか 数年後のビジョンすら描けぬ体たらくを見過ごしてきた そのつけは誰が払うのか   北朝鮮を見よ まさに生き地獄だ ミサイル以下の民衆のいのちは餓死に見舞われる 空腹の兵士たちは果たして戦力となりうるのか 国防の基本すら蔑ろにする国策を誰が信じうるだろう 日本もまたその道に立とうとしている   [2023 年 3 月 21 日書き下ろし。食糧問題は物価高騰の原因としてだけではなく兵站としても語られなければならない ]  

Blog開設1周年

こころおきなく書き続けた 言葉にならぬもどかしさも感じた   ロシアへの憤怒がモチベーションとなった 衝撃的な事件が安倍政権の闇を裂いた   東京五輪の汚濁も暴露され札幌誘致は停滞した 岸田政権の暴走を傍観しつつ小者が茶々入れた   冬を乗り切ったが物価高は半端なく続く 春闘満額回答の陰で中小企業は青息吐息が続く   コロナの感染波はその場しのぎの対策が批判を招いた マスク着用の規制は科学的根拠もなく緩和した   これからの暮らし方は個人の責任だと煽った 貧富の格差はさらに開き少子化は防げない   期待も希望も萎んでいく 1 年だった 切ないこころの襞を書き継ぐしかなかった   ただ信じるに足るひとは確かにそばに居る ともに子どもだけは健やかにと願う   こころはひとを信じるためにある 小学 2 年の女の子の言葉こそいまを生きる   [2023 年 3 月 20 日書き下ろし。 433 編目となった。徒然なるままにとはならぬよう人と時代を観ていきたい。読んでいただいている方には感謝しかない ]  

描けぬビジョン

ロシアのウクライナ侵攻が潮目だった 世界の牽制バランスが一挙に崩壊してゆく 加害者が被害者然として正義を振りかざす 許容する勢力が戦争を長引かせてゆく 戦地は遠くにありて凱旋の日を待つ 加害者は平穏無事な日常を演出する   岸田政権の支持率は低迷を続けた それでもなお過去の積み残した国策を猪突に進めた ロシアの戦時下に危機意識を煽り防衛予算を膨張させた 北朝鮮からのミサイルも効果的に利用した 中国の習近平総書記の台湾への野望も日米を結託させる 時運に恵まれたのは強運だったからか   外交は功を求めて外遊を重ねる 日韓もシャトル外交に動き始める ドイツへも飛んでいった どんなに動き回っても払拭できない縛り アメリカの支配下にある日本を知らしめる   未来を描けぬいま火中の栗を拾う愚を冒す者はいない 遠巻きにしてタイミングを伺う肝の小さき者たち 地方選を前にしたいつものバラマキで票を買い出す者たち   その場限りの処方箋しか出せずに空論を吐く 政策立案の根拠も裏付け予算も示さぬ 威勢がいいだけの虚しい言葉が消えてゆく さもしさだけが残る現政権への不信は深まる 未来に描く日本のビジョンはなにもない   [2023 年 3 月 19 日書き下ろし。描くビジョンに何の希望を見いだせるのか ]

祝宴の余韻

心許しながら語り合った 心弾ましながら聞き入った   当別クラフトビールが祝宴の脇を固める 長崎島原と根室の日本酒が酔いをすすめる   祝宴は時間を忘れて流れてゆく 祝宴の〆は誕生ケーキだった 83 才は願いを込めて息を吐いた   飲み語らった人生を一瞬彷彿させた 過去はいまを映し出し歓喜を味わう 仕合わせな微睡みに身を任す 明朝は余韻の中で醒めていく   [2023 年 3 月 19 日書き下ろし。小さな祝宴は大きな喜びをもたらした。同伴する喜びを感じつつ、いつも懸命に時を刻むしかない ]

昇任昇格の季節

内示が出る 一喜一憂 昇任・昇格は春の人事の花   人事評価に 支えた人への感謝が湧き出る 為した仕事への自信が生まれる   祝いの言葉に 期待と責務の重さを感じる 求められる能力が試される   羨望の目に 自己肯定感情が高まる 牽引力と指導力が問われる   若き仲間の目に 信頼と喜びが浮かぶ 共感こそが働く意欲と人望を高める   先を見る目に 果たすべき課題が明らかになる ともにアタックするスキルアップが求められる   組織を俯瞰する目は 人づくりこそ本命 人を生かすことこそ本分とわきまえたい   [2023 年 3 月 18 日書き下ろし。昇任・昇格するにふさわしい者は人望を得て指導力を発揮する。世渡り上手は上のご機嫌伺いに注力する。その姿は浅ましい ]

緩ませる

緊張の糸を張って生きた 胃にストレスがかかる 年に 2 度潰瘍を患う 吐いた血はまるで海藻のようだった   突然痛みを感じた 職場からタクシーでもよりの内科に飛び込み 痛み止めは全く効かなかった 翌朝痛みは噓のように消えていた 回診後すぐに職場復帰した 居れば検査で 1 週間入院させられる 逃げた!   身を粉にする 何十年も当たり前にしてきた 趣味はと尋ねられても ない いまもそう答えるしかない   リタイヤしてから身体も心も緩み始めた 仕事の依頼が来れば二つ返事で引き受けた あえて緊張を強いて緩急を愉しんだ   ただ意図的に緩ませる 今日は完全休養日 日々のルーチンをこなせば自由になる 後は何もしないことにしてだらける ひとり時間を無為に過ごす 温泉に行くか 昼酒を呑むか ネット映画を観るか 積読を少し解消するか 気分に合わせるだけのこと   ようやくこの暮らし方に慣れてきた 緩急を意識するところがまだダサい 緩ませるなら気の向くままに この自然体の境地にはほど遠い   [2023 年 3 月 18 日書き下ろし。気を緩ませる平穏な暮らし方のトレーニングはずっと続く ]

へこたれてもいい

何度もへこたれた どんなに頑張ってもうまくいかないときもある どんなに我慢してもうまくいかないこともある   何度もへこたれた 恥ずかしいおもいでいっぱいだった 下げた頭はなかなかあげられなかった   何度もへこたれた 同じ失敗ならアホや 違う失敗なら根性が入る   何度もへこたれよう やりたいことなら大丈夫だ 自分で決めたことなら悔いはない     何度でもへこたれよう 一度でやり切れることはない 心折りながら這いつくばって前を向く   何度でもへこたれよう 怖じ気づくことはない 堂々とへこたれればいい きっと打たれずよくなる   何度へこたれてもいい 生きているっていうことさ 死ぬことなんかあらへん きっと強く優しくなれる   いつまでもへこたれが続くわけはない しっかり汗をかこうよ どんなときも負けちゃいかん 誰かがきっと見ている   [2023 年 3 月 15 日書き下ろし。なにもないでボーと生きてるよりも、何かしでかしながら成長するのがいい。苦労の分だけ人間太くなる ]

いつも道半ば

暮らしの問題をすべて解決するのは無理難題 ほっとけば問題は悪化するだけ 動かぬ限り何も解決されぬはものの道理 迷い人は路頭に彷徨し地域に漂流する   病に倒れても 障がいを負っても 老いても 世間や人との関わりの中で暮したい それが当たり前の暮らし方   見て見ぬふりする人も少なくない 当たり触らず遠巻きにひねた噂を流す 他人への干渉を極力避けるのもご時世か それでもなお捨て置けない人もいる   事や人と関わることで人生を耕す人がいる 他人事を自分事にすることで生きがいを見つける人がいる 地域と関わることで当てにされる奇特な人がいる   人情に厚く人の世の要となる 苦楽を分かち合うことをいとわない 暮らしにくかろうと笑顔で振る舞う 生きにくかろうとそっと人に寄り添う   生きている喜びも悲しみも人の道 生きているからこそ煩悩も愛欲も人の道 生まれてきた仕合わせを求めるのは人の道   せめてこの世を暮らしやすくしたいと動く 人生いつも道半ば 道半ばであがいているのがいい 道半ばで突っ立ているのもいい 道半ばで笑っているのが一番いい [2023 年 3 月 16 日書き下ろし。人生は道半ばでしかない。そこで何を為すのか。為してきたことよりもこれから為すことの方がずっと面白い ]

青春真っ只中

青春の血をたぎらせよ ためらわず信じた道をゆけ こころのおもむくままにゆけ 信じる人を決して裏切るなかれ   青春の息吹を感じよ たじろがずいまを明日に進め こころに映す明日に向かえ 信じる人と明日の夢を叶えよ   青春の挫折を乗り越えよ へこたれぬ根性を鍛えよ こころがくじけても前を向け 信じる人から今日の勇気をもらえ   青春の門はおもいの強さで開かれる 決して夢を諦めず努力し邁進せよ いま為すべきことに集中せよ 湧き上がる感性を信じよ   青春の陽光は夢の通い路に輝く 楽よりも苦の道に立て 擬よりも信の道に立て 偽に惑わされず真の道を見出せ   青春の一瞬こそ人生を象(かたど)る 為すべきことを為せ 青春の一瞬こそ人生を彩る 為さねばならぬことを為せ 青春の一瞬こそ人生の綾となる 為すことでしか前には進まぬ   [2023 年 3 月 15 日書き下ろし。音楽の道にトライする孫の誕生日。エールを贈ろう ]   ※綾とは縦糸に横糸を斜めにかけて模様を織り出した絹。