袖のノイズ
キャパ800席のホールに170余名の参加者
中盤過ぎから袖の話し声が気になり出す
いままで味わったことがないノイズ
集中力が中断する
レジュメをとばす
失態に謝罪する
詩のシャワーを浴びせる終盤
2度袖に話を止めるよう合図を送る
客席からは不思議な行動に映る
Lastの朗読を始めた
3度目感情を抑えられず中断する
突然司会役がステージに登壇する
制して退く
ようやく事態を飲み込んだ様子
壇上でしばし息を整えた
まとめのメッセージを贈った
拍手を後に袖に下がった
失態は参加者への無礼を冒した
袖にいた関係者の誰かはわからない
ただ制することを怠った
同行する若者が自分のせいだと謝罪した
そうだ!
君にせいだ
一喝した
制御できない自分の愚かさを知った
若者の瞬時の判断が事態を救った
険悪な事態を見事に収拾した
叱られ役を買って出た
人間としての力量に脱帽した
逞しい若者としばらく旅は続く
大事に至らなかったことに感謝した
〔2026年2月11日書き下ろし。仏の顔も三度ではないが、袖でノイズを出されたのは初めての経験だった〕