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世界中からのアクセス

8 月 10 日以降アクセスのあった国及び地域 なんと 70 を数える ちょい見であってもこの Blog に出会った 顔は見えずとも詩が心に残れば嬉しい   人間としての矜持(きんじ)を確かめたい 人間としてのあり方を確かめたい 世界中の子どもへのまなざしを熱くしたい いろいろなおもいが錯綜するいまを知りたい   ニッポンと世界中の方へ この詩編によりさらなる共感と共鳴が深く広がるよう 感謝と願いを込めて報告します   米国 カナダからは Blog 開設以来いまだない オーストラリアからは数年途絶えている   中南米から ブラジル・コロンビア・アルゼンチン・メキシコ・ペルー・ベネズエラ・ボリビア・パナマ エクアドル・ウルグアイ・ドミニカ・チリ・コスタリカ・グアテマラ・スリナム   アジアから シンガポール・ベトナム・パキスタン・バングラデシュ・フィリピン・中国・インド・香港 スリランカ・インドネシア・カンボジア・ネパール・モンゴル・タイ・ウズベキスタン   中東から ボスニアヘルツェゴビナ・イスラエル・オマーン・パレスチナ・アラブ首長国連邦 クウェート・ヨルダン・レバノン・シリア・トルコ・アゼルバイジャン・イラク・イラン   アフリカから チェジュニア・モロッコ・エジプト・ナジェリア・南アフリカ・ブルキナファソ・ケニア アルジェリア・リビア・コンゴ・エチオピア・アンゴラ   欧州から フランス・ベラルーシ・ドイツ・ロシア・フィンランド・アイルランド・イギリス・スイス ウクライナ・スウェーデン・イタリア・ハンガリー・スロバキア・ギリシャ   〔 2026 年 9 月 30 日書き下ろし。集計に未記入があればアクセスしてください。すぐにその国がどこか把握可能です。これからもいまを書き続けます〕

まあまあと

顧客の満足度はペイしたお金に比例する 過度なサービスには自尊心を引きずる 期待外れには容赦ない罵倒か 政治家もまた然り   まあまあと仲介の労は無駄になる 近視眼的展望は未来を閉じる   大企業相手には便宜を図る 中小企業には言葉の綾しかない 高齢化と技術力の低下は真逃れない 政治家もまた然り   まあまあとなだめる価値も無駄となる 女帝を崇める姑息さに信を失う   物価高にもたつくだけの体たらく 子育てや非正規雇用は言い放しで効果なし 税金を湯水の如く使う権力は尊大か 政治家ゆえにまた然り   まあまあと思うだけでも腹立たしい 人気投票もどきで SNS を重視する   目が覚めぬ世間が危うい 選んだ責任果たさぬうちに流される 禊ぎを受けたと胸を張る 政治家の詭弁とまた然り   まあまあといい人ぶるのはやめようよ 他人事が自分事になるまで待てようか   〔 2026 年 9 月 29 日書き下ろし。秋の国会始まる。道会議員も市会議委員も何をしてるのかさっぱりわからない。まあまあこんなもんだと言い切れないか〕  

友を送る支度

透析を止めた 医師がこれ以上無理と宣告した 2 週間の余命で 10 日が過ぎた 今朝はバイタルも安定しているという   朋友の最期を待つ 今週の予定はすべてキャンセルした 来週 5 日締め切りの原稿がある 弔辞も用意しなければならない 礼服はいつでもバックに入れられる その時が来たらホテルの予約も必要だ   待つという不思議な感覚だ 父母を看取ったときにはなかった 遠方にいるという距離感だけではない 静かにしてその時を待つ   もういいよって互いに納得するのか もっとこうすればという悔いは残る 彼の妻はその葛藤で苛まれるだろう 諦めきれないおもいを抱えていることだろう 彼の娘ら家族も一旦戻り連絡を待つ   連絡が来るまでもう限られた時間となった この 1 年の彼と妻のことを詩集に編纂した 今日一日印刷と製本作業に費やした 透析中止の連絡から寝付けない夜が続く 別れの時を待つだけのいまがある なにか言葉に出来ぬ不思議な心境だ   〔 2026 年 9 月 28 日書き下ろし。待つというだけの不安定な時間を不思議な感覚が覆う〕

あえて再掲する「民主主義を奪還する」

議会の手続きも国際法も蔑ろにする 遵するは己の道徳心だと 他国に侵略しても憚らない 開き直った独裁者   薄汚れた言動に傲慢さを纏う 道徳心とは何かを問う 歴史に刻む残忍さを擁護する 取り巻きたちの剥き出しの欲望   政治は多数決が全てだ ねじ曲げても削がれても党意を貫く 道徳心は消滅し票という数がある 利己主義は蔓延し権力に媚び諂(へつら)う   政治の信用は地に落ち離反造反を生む 選挙民の選択は裏切られて隷属する 窮地は少なからずも良心を呼び起こす 道徳心は廃れようとも 1 票は重い   独裁者は承認の手続きを無視し無効にする 離反者には悪口雑言で罵倒し反抗の芽を潰す 選挙資金を資産家から集め政治的に優遇する 道徳心など神への懺悔で清算し信心を装う   独裁者のセンセーショナルな行動が物議を醸す 世界が震撼する武力による支配を予感する 弱肉強食の時代を民主主義は制度として実現する 道徳心など微塵もなく恐怖と恐喝で牛耳る   国と国民の命と暮らしを委ねられるのか 操られた議員は民主主義を冒涜していた 独裁に楔を刺すには多数決を横取りすれば済む 道徳心と志を天秤にかけて 1 票を投じる   造反を正当化するには 1 票の積み上げしかない 弾劾と制裁を加えられるのは議会だけだ 不安と恐怖と道徳心が欲望に駆られた独裁を断ち切る 今秋の中間選挙に良識ある判断が世界の生死の鍵を握る   〔 2026 年 1 月 9 日書き下ろし。9月27日再掲する。 NHK ニュースを聞きながら、民主主義のシステムが独裁を止めるストッパーにならなければと。11月3日の中間選挙の結果は米国国民の良識が問われる〕

出会いと共生

確かなこと 喜寿の前後を無事過ぎる二人 同じ医師に診てもらう二人 薬を服用しつつ健やかなる二人 時々口げんかする二人 こうして平穏な日常の中に在る二人   元気な妻 娘や婿そして孫娘との至福の時間 味と匂いに敏感な感覚で創り出す料理の数々 京都の年下の友人と 3 時間もの電話での交流 外国の小説を翻訳する仲間との本を介した対話 興味や関心を暮らしの中に忍ばせる趣向   まだ二人で歩く道は続くだろう 頭だけは明るくありたい そう願うばかりの道に立つ   君がこの世に生を受けた奇蹟に 出会ってこうして共に在る奇蹟に 感謝と敬愛を込めて 誕生日おめでとう   〔 2026 年 9 月 27 日書き下ろし。妻の誕生日に贈る詩〕

リアルタイムの文字起こし

月形町第 4 期あずましプランの策定委員会 18 : 00 スタート 協議グループは 2 つに別れる そこに 1 台の AI レコーダー リアルタイムで文字起こしをする   事前に配布した委員の問題に関わる8つの質問に答える 1 台のパソコンへのエクスポートにトラブル 古いパソコンはパフォーマンスが低下 なかなか文字起こしが機能しない 少し苛立ちながら改善を図る Word への変換とメール配信に手間取る 仕方なく USB で対処する ようやく全員の発表分のデータを入力した ただ欠席した 6 名の委員の意見は後日処理する 事務局と情報を共有していたら事前に対応できた 報告書にはミスも記載しておこう 会議の終わりにプリントアウトした要点を確認した   4 つの目標に沿った協議が続く 今宵の主要な事案である 重点化する事業についての意見交流である 訳付けも求められつつ主要な事業の洗い出しをする 2回に分けた協議の一つひとつを文字化する 今度は何とかコンスタンスに進んだ 2回目の協議が終わり次第文字化の作業に入った   先の委員個々の思いを束ねた文書を読み上げ確かめた 次に協議内容の要点をまとめた文書を読み上げた 1時間程度の協議を2つのグループで行った内容だ 実際のデータを見事に要点だけ抜き出した 無駄のない効率と簡潔な表現に委員も驚く 表記については手直しせざるを得なかった 時間のない中会議の要点だけでも配布できた AI レコーダーを初めて使うわりには効用は大きかった コンビを組んだ社協のスタッフの力に依存した 委員の計画づくりへの意欲化と行動化に期待する アドバイザーとして会議の〆をした   翌日要点化された事業の重点化のデータを分析した ChatGPT は月形の縮充のまちづくりについて熟知している もう1年前から論議してきた内容でもある 過去の実績を反映した分析は多くの示唆をもたらした 委員の意見から事業仕分けの新たな視点を見出していた 計画全体の構築のあり方も課題となった 従来の考え方を一度ひっくり返すだけのエネルギーがいる   縮...

小さな傷

朝転んだのか 左手の手のひらに傷を作った サビオが目に入った   10 数人の 2 歳が市内の公園で遊ぶ ボランコや滑り台がメインだ 30 分遊び回った サビオの女の子はたくましかった   滑り台にたどりつくまでにロープの網がある 編み目を上手に渡らなければ落ちる もがくと靴が脱げてしまう 面白がって落ちては笑う 靴を拾い上げて履かす 次また落ちる 列は長くなる   女の子が渡って来た 長靴をはいていた 晴れ渡っていたが予報は午後から雨だった 渡り終えて手を取った サビオは粘着力を失いぶら下がる 滑り台で降りるとふっつけようとした 制して外させた   傷があるにもかかわらず雲梯もこなした 鉄製の枠組みとすれるだけでも痛いはずだ 痛みを声に発することなく没頭する 何度もロープの網渡りを繰り返す 長靴も脱げることはなかった   園児たちは初めての環境と遊具に臆することなく動く 綱渡りも靴が脱げてもみんな渡り始めた 好きな遊具にすぐ取りかかりクリアする まさに遊び が子らを夢中にさせた どうすれば遊びやすいか学び始めた ただ見ているだけでもほっこりとほころぶ   遊び終えて集合した 女の子の手のひらをハンカチで拭(ぬぐ)った そこには傷の周りの皮がむくれていた 痛いとも言わず平然としていた 9 月初めの運動会では母に甘えていた子だった 実は強い子だったのだ   〔 2026 年 9 月 25 日書き下ろし。 24 日にこりんこども園の 2 歳児らに付き添った。公園での遊具で遊ぶ子らのサビオの子に注視した〕

日ハム新庄監督来期も

6 年目を受諾した 今期 優勝を目指した スタートで躓く 最下位まで落ちた   有原と伊藤が誤算だった 有原に至っては優勝請負人から離脱した 伊藤は World Baseball Classic から調子は下降した   確かに長打はレイエスを筆頭にホームランを量産した 若手の選手も キャリアハイで 起用に応えた 見事な失策は勝利を遠ざけた 終盤レイエスが怪我でリタイア失速した シーズン最悪はソフトバンクに完全に舐められたことか   選手起用の面白さを今年も楽しんだ ドンドン若手を引き揚げチャンスを与えた 打線も毎回変わり新庄劇場を演出した 西武との2位争いが過熱する   そのタイミングで監督の去就が取り沙汰された そして6年目の指揮を執ることが決まった 十分に投手も選手も育ってきた 野球への熱いおもいも伝わっている まだ戦いは続く 熱心な日ハムフアンではない それでもなお期待を裏切らない男がいる その型破りなパフォーマンスと生き方に惹かれる 北海道を元気にする男は九州男児だ   〔 2026 年 9 月 24 日書き下ろし。私の北海道開拓に来た血筋は、九州久留米の人間だった。また 1 年楽しめるのがいい〕

AIレコーダーがやってきた

喜寿祝いに娘夫婦からプレゼント 2 年越しの祝いの品となった 出始めの去年様子見した IC レコーダーの買い換えを見送った   月形の地域福祉実践計画の策定に関わる 委員の意見をデータ化し ChatGPT での分析を進めた 協議の内容を要約したり傾向の解析に威力を発揮した しかし時間と手間がかかった 縮充に出た ネットのカタログから AI レコーダーを探した 価格的には多少高いが決めた 月形にも同じ機種を薦めた 瞬時に会議の録音と文字データを作成する 時間と手間の大幅な削減だ 生まれた時間は他の用務に転用する   さっそく小さな箱を開く 果たしてすぐに使えるか トリセツを読んでもさっぱりだ 娘婿の出番となった さすが初見でも手練れた能力で解決していく 一度スマホに入った情報は寸時に手元のパソコンに配送される その設定が一番肝心な作業となった   これで会議の流れの中で協議内容をデータ化できる 会議中に提供して共通理解や問題の焦点化も可能だ 77 歳が使いこなすまでには時間がかかるだろう それでも現代の情報機器を手にして面白がっている   AI を利用するには目的を明確にすることだ データ分析に齟齬があれば何度でもやり直せばいい 必要な情報は自分でまとめ整理する 解析を鵜呑みにするのではなく組み立て直す力がいる 文章の構成力もそのひとつだ 人間が担うべき思索の領域は確実に堅持する   時代の先駆けは好奇心を募らせる まずはこの AI レコーダーと付き合おう そして会議の縮充を始めよう   〔 2026 年 9 月 22 日書き下ろし。待望の機器をどう使いこなすかが課題となる〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”

99歳の蕎麦打ち

なぜか落涙した 一枚の写真に見入られた   古い食堂の厨房 壁には道具類が綺麗にかけられている 作業台の横にコーヒーメーカーの箱 なぜか目に止まった   使い古した伸し板に包丁を持つ老婆 板の上には使い慣れた伸し棒が置かれる 足元には年季の入った丸太が踏み台となる 割烹着を着て伸した蕎麦を切る作業に入る 直角に構えたその姿に祖母ヤエ子を重ねた   仕出し屋で料理を作っていた祖母 プロ用のガスコンロが台所に置かれていた 食材を素早く切り分け料理していく その手際のよさと旨さに感嘆した   徳島県三好市に在する 99 歳になる老婆 戦後結婚し夫と二人食堂を始めた 70 年はゆうに越えるキャリアだ 小麦粉アレルギーを客から伝えられ十割蕎麦にした 夫の死後息子と店を切り盛りする 朝 6 時過ぎから仕込み日暮れまで営業するという   蕎麦粉をこねるには力が入らず腰も辛いだろう のばした蕎麦は均一にはならず 切っても太さに手作り感が滲む 田舎蕎麦というに相応しい一品と想像した 食べてみたいと唾が出た   何の蓄えもない 働かなんだらご飯が食べられない 厳しい現実を受け止めながら現役でいる 伸し棒を転がしながら今朝も蕎麦を打つ   いったい何人前の蕎麦を打つのだろうか 素人ながら蕎麦打つ身としてその老体に心動いた 老いても働き続けた祖母の姿と重なり落涙したのか   〔 2026 年 9 月 22 日書き下ろし。昨日の朝日新聞。敬老の日の特集記事。「そば茶屋」の向井芳香さんの記事に心が動いた〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”

効率を求めて

あのねあの子がね あの子ってだれ? たっちゃんがね どうしたの? ボクにね だからどうしたの こんどおうちでね どこの たっちゃんちでね あそぶの? うん だからね ママがいいっていえばいいの うん いってもいい いつ? まだわかんない えっわかんないの! だっていっていいかわかんないから いつかってわかってからまたきいて! うん   たっちゃんがね どうしたの? こんどのどようびにね あそびにおいでって? うん いってもいい パパとのおでかけどうするの? あっわすれてた! さきにパパとやくそくしたよね うん いけないね そうだね   効率を求めることは正しいの? 効率のあがらない会話だからいい 幼子はこうしてゆっくりひととつながる 〔 2026 年 9 月 21 日書き下ろし。効率と効果を求めてきた社会に順応してきたことへの警告とは〕

ちょっかいかける

なにもしてないのに そばにくるとね すぐにちょっかいかけてくる この子にがてなんだ でもいやっていえない だからよけいにちょっかいかける なんでボクなの   いやなんだ にげだしたいよ すぐにみつけてやってくる この子だれかあいていして みんなしらんかおする だからへいきでちょっかいかける なんでボクだけ   ザワザワするんだ あいたくないよ ドンドンきらいになっていく この子とだあれもあそばない かまってもらいたいのかな だからってどうすることもできない なんでボクが   ひとりあそびがすきさ いろんなことかんがえてね じゃまされたくない この子もひとりぼっちかな でも友だちにはなれそうもない なんでかボクもわからない   むしすることにしたよ やられてもやりかえさない めんどっちいからね この子もつまらないとわかるかな だって友だちにはなれないしょ ただボクにゆうきがほしい   ちょっかいだすってさ こっちをむいてってこと? さびしいんだねきっと この子はひとりぼっちがこわいんだ だからやさしくすればいいのにね なんだかボクかなしくなってきた   〔 2026 年 9 月 20 日書き下ろし。ちょっかい出すのは子どもとも限らない。寂しい大人の哀れも知る〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”  

なにげなく

名もなきものへのさりげない愛着 匂い立つこともなきものへの憂い 気色ばむこともなきことへの安寧 なさぬことへの言い繕いもなき怠惰 着飾ることもなきことへの普通 なにげなさに残る人への気遣いか   世情に疎しいゆえの平穏 理(ことわり)を説かずとも泰然 問いを失うことなく黙然 呑むことを憚らぬ嗜み 浮世の様への諧謔 なにげなさに残る世への気まぐれか   慎ましさを求める願意 苦節に刻んだ老いし身心(みごころ) 酒肴に拘らぬ酔い心地の甘美 さも覚ったかのような煩悩 鴨南蛮の蕎麦に目がない食い意地 なにげなさを装う本意への気の戯れか   なにげなさはこころのおもむき なにげなさはこころのやわらかさ なにげなさはこころのやすらぎ いまだこころの惑いに揺れる   〔 2026 年 9 月 20 日書き下ろし。喜寿を迎えた男の心情を綴る〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”

77歳を迎える

取り柄もなく煩悩を生きる 理にかなわぬ思索を弄ぶ 胃丈夫かワイン 1 本空にして祝う   過去に拘泥することを拒む 図に乗れば扱いにくい 世に抗って息巻く 凜とありたいと渇望は及ばぬ   いま立ち止まる 重ねてきた悔恨は胸を締める 償えない蹉跌を胸に落とす 礼は尽くさねば人を失う 出来映えは悪くともオレだと言い切る 気丈に振る舞いながら弱気を閉じ込めた   ただひとつ家族には恵まれたと誇る これまでもこれからも共に在る ここにオレが存在する意味を真摯に問う 学校教師としての生き様は否定しない 逃れられない苦悩と喜びに子らはいた 仁はまだ道半ばと心得る 最期まで人としてある度量を試し続ける そしていま人生を謳歌する佳境に入る時を迎えた 77 歳にしてこれがオレの人生だと言い切る   〔 2026 年 9 月 18 日書き下ろし。 20 日 77 歳の誕生日を迎える〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”

努力は報われるのか

徒労だった 成果は皆無だった 自己嫌悪が残った やる気は失せていく   失意だった 自信はあった 自己喪失が襲った 渇望はとんだ   全身全霊で挑んだ 結果に打ちのめされた 自己欺瞞に陥った 悔しくて涙した   納得できなかった 想定外だった 自己認識が甘かった 冷めた目線に沈んだ   方法か方向か力量か 努力がズレた 自己鼓舞だけに終わった 空回りのツケは大きかった   苦しみもがいた 挫折する 自己否定に抗った 省みる苦渋を味わう   果たして努力は報われるのか 成果を求めるならば失敗だった 過程に注視すれば評価できる 努力とは次への充電を準備する   〔 2026 年 9 月 18 日書き下ろし。努力とは何か。報われることの意味とは〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”

気力を見る

絶不調だった 彼岸法要もままならない ただすでに準備は整っていた 断るに断り切れなかった 迎えの車に乗った   控え室で法衣をまとった 時間まで法人の相談に乗った 不調は徐々に快復の兆しにあった 法要の仏壇の前に座った 真宗「正信偈」を唱える 86 の僧に精気が戻っていた   お説教に入った 辛かったら短めは危惧に終わった 仏の 6 つの教えを講話した ケアハウスの利用者は聴き入っていた 知恵は己を知るためにある 今生かされていることに感謝をと言葉を置いた   法人の職員に見送られ昂揚する 怖じ気づいた今朝の気分は一掃された 大勢の人を前にプロ意識が気力を呼び起こした 60 年もの僧籍を担ってきた男の執念だった 帰りの車中はやり切った充実感で満たされた 次は 11 月隣人の 3 回忌を執り行う 為さねばならぬ仕事に気力は向いていた   〔 2026 年 9 月 18 日書き下ろし。迎えに行くと弱音を吐いた。終わると意気揚々としていいた。為すべきことが体力以上に気力が奮い立たせるのか。今日も同伴する〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”

不健全に恨む

器量の小さい男だった 自尊心だけは強かった 裏付ける実力は歪で偏っていた 虚勢を張るしかなかった 異論を言えば異様に攻撃した   狂気が転移した辛辣な言葉が並ぶ 鬱になるくらい精神的に追い詰めた 中傷したと恨み節を身に纏った 粘着質な感情をくぐらせた醜い表情だった 言葉巧みにたぶらかし同調させた さも被害者然とした振る舞いで騙した   果たして世間は容認した 傲慢さを隠して牙を磨く 一度味わった快感は癖になった 次なるターゲットを抜かりなく捜す 正義面して周りを貶める戦略に長けた 世間から追い出す算段は巧妙だ 手ぐすね引いて失態を待つ   卑劣な男の本性はいつかバレるだろう 同調した者の罪深き嘆きは聞こえてくるのか 否 口を閉じて男との関わりを断つ 同調した者の後悔は生まれるのか 否 そ知らぬ顔で何事もなく暮らす 同調した者は次の関心へと向かうのか 正 何とも言い難い世間の虚ろ気か   〔 2026 年 9 月 17 日書き下ろし。人は世間という実態のない空気に惑わされて暮らすのか〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”    

反応する

強く刺激する 身体が反応する 危険を察知したのか 一瞬防御する 筋肉の緊張が緩まる 解放される安全   強く刺激される 心が揺さぶられる 感受性へのアプローチか 歓喜は継続する 落涙する感応が引き受ける 持続する感動   痛く刺激する 憤怒が湧き上がる 許し難き横暴か 批判は連帯される 寛容は削がれ憤る 非暴力の抵抗   過剰に刺激される アドレナリンが分泌する 生死を賭けた戦場か 敵愾心は殺意に置き換わる 名誉の死を墓石に彫る 捨てられる存在   過激に刺激する AI が世界を席巻する 知的競争社会の縮図か 将来の知的格差に怯える 現実に対処可能かを問われる 人間の AI との共存 〔 2026 年 9 月 16 日書き下ろし。次世代は AI との共生を拒否できない〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”

さよならの言葉

宣告された 緩和ケアを受けた 時には家族と連れだった 懇意にしている子の料理も食べた   モルヒネで痛みを抑えた 逝くときは容赦なかった 夫は間に合った 混濁してなかった クリアな頭だった 看取る家族に声をかけた 夫を拾ってきた懇意の子もいた 店まであがる坂道大変ね ねぎらいと心配を口にした 目を落とした   今生の別れは見事だった 静寂な時は感謝と慈愛に 哀しみを包んだ   〔 2026 年 9 月 16 日書き下ろし。誰しも逃れられないその時にクリアな頭でいられるだろうか〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com” 詩集は、 “kokorookinaku3.blogspot.com”

反比例する

自信をもって臨んだ 見事に失敗する 落ち込んだ 原因を知るのが怖かった 意気込んだ分だけ反比例   確信をもって取り組んだ ミスった 周りの目線がヤバかった 熱意の分だけ反比例   不安に逆らいやり切った 力不足だった 慎重さに欠いた 甘さの分だけ反比例   突破力があると突き進んだ はね返された 先を読み切れなかった 予断の分だけ反比例   ここが我慢と踏ん張った 崩された 抵抗しきれなかった 反撥の分だけの反比例   抗うしかなかった 妥協する 屈辱を浴びた 熱量の分だけの反比例   判断を求められた 誤った 自己嫌悪に陥った 知見の分だけの反比例   半信半疑だった マイナスに作用した 納得はできなかった 空回りの分だけの反比例   劣勢をはね返す 負けそうだ 立て直す機を伺う 苦境の分だけの反比例   試練にあえて挑む 失敗は覚悟する 立て直すしかない 希望の分だけの正比例   〔 2026 年 9 月 14 日書き下ろし。人は失敗する。立ち直れるかどうか〕

ここはどこ

ここはどこ まっくらでこわい 声を出した 何もかえってこない   どうしてここにいるの だれもいないの ふりかえった 何も見えない   ここはどこ 震えがとまらない 立ちすくむ 何も覚えてない   どうしてここにいるの わけさえ知らない 混乱する 何も起こらない   ここはどこ 手を伸ばそうとした 一歩踏み出そうとした なぜか動かなかった   どうしてここにいるか 暗黒の世に包まれる ひとりぼっちの存在 世界が閉じていく気配を感じた   ここはどこ 問い返す光明はあるのか 子らを照らしてほしい 何ももういらない   〔 2026 年 7 月 27 日書き下ろし。希望という光は届くのか〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

仲直りする

なんだかふわーっとするの なんにもかんじない どっかにこころがいっちゃたかも   どこにいっちゃたのかな ママのところかな   なんだかおちつかないの なんにもできない どっかにこころをおいてきちゃったかも   どこにおきっぱしたのかな おうちのおもちゃばこかな   なんだかつまんない なんもおもしろくない どこにもこころがいない   こころがないとあそべない ともだちもへんなかおをした   なんだかからっぽみたい なんもおもいつかない どうしてこころがいなくなるの   もしかしてにげちゃったの やくそくやぶったからかな   ママがおむかえにきた とんでいったらね ママがわらっていた そしたらこころがねもどってきたんだよ   〔 2026 年 8 月 10 日書き下ろし。ママと仲直りしたのかな〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”