琉球の憂い
沖縄本土復帰50年とはどんな意味があるのか
漆黒の空に瞬く星座は変わることなく
昨日も今日も明日も燦然と輝きを放つ
悠遠な宇宙の奇跡のいのちの緑の惑星に
小さな小さな島々で琉球の文化と歴史を育んできた民がいた
争うことを避け他民族との共生を信頼で築いてきた民がいた
平和は島津藩の謀略により破られ理不尽な日本の占領地となった
太平洋戦争では最前線の防衛基地として多くの犠牲者を出した
天皇も政権も軍部も敗戦を承知で無駄死にさせた罪は重い
夢うつつにも琉球の国も人心もここまで奪われるとは思わなかった
いま雲海に浮かぶ琉球の青き島々は変わり果て奪略者の武器庫となった
日本語教育で強制的に矯正され琉球民族の言葉は廃れつつある
「命どう宝」は最後に残る言霊になるのか
憂いに満ちた琉球の民は痛みを無視する内地に蹂躙される
復帰50年はアメとムチの新たな統治の一步を刻む屈辱の日となった
〔2022年5月15日書き下ろし。辺野古問題しかり。米軍基地と地位協定しかり。日米安保と中国台湾問題しかり。内地は常に平穏無事である。そのことを改めて確認する日となった〕