希望のない国に生まれた子らへ
大人は道を示せず
大人は範を垂れず
大人は理を説けぬ
子どもは友と語れず
子どもは事を論ぜず
子どもは夢すら描けず
大人は利に走る
大人は欲をかく
大人は徳を捨てる
子どもは大人を信じず
子どもは大人を真似ず
子どもは大人に反抗する
大人は子どもをおもうに操れず
大人は子どもの目を見られず
大人は子どもの未来を歪める
子どもは大人を頼らず
子どもは大人に縛られず
子どもは大人の思惑を外す
子どもは子ども時代を生きる
子どもは思うところを生きる
子どもは明日に向かっていまを生きる
希望のない国だからこそ
子ども一人ひとりが光となる
子ども一人ひとりが希望となる
〔2022年3月5日書き下ろし。大人の不甲斐なさが子どもに生きにくさを強いる。社会が子どもをと空虚なかけ声だけで誰も担わない不思議な国、ニッポン。大人よ目覚めよ〕