関寛斎に会いに行く

陸別に行きたい

関寛斎の足跡を見たい

7月師と二人で行くことにした

 

師は司馬遼太郎が好きだった

『胡蝶の夢』の三人目の主人公医師関寛斎

明治32年72歳で北海道陸別の開拓に挑み82歳で自死する

司馬はこの小説が終わりかけた頃道内を巡る

旅の終わりに陸別を訪ねてゆく

『北海道の諸道~街道をゆく15』に寛斎を書き記した

徳冨蘆花の『みゝずのたはごと』にも「関のじいさん」と紹介された

 

当時道内には二束三文で開拓に適した原始林は至る所にあった

にも関わらず最極寒地の陸別をなぜ選んだのか謎だった

師はある時旭川で親類筋に当たる某議員から関寛斎の話を聞いた

著書を読み関心を深めた

寛斎が拓いた地を一度見てみたい

おもいは募ったが4月に退職するまで機会はなかった

 

司馬が旭川から上川層雲峡を経て向かったルートは札幌からでは遠い

道東自動車道を3時間余走り足寄で降りて一般道を40分さらに走る

札幌から4時間半ほどで陸別に入る

関寛斎資料館やその足跡を辿りながらゆっくり散策したい

ほっこりした時間がうまれることだろう

それまで資料調べの時間が楽しみとなる

 

陸別から少し離れたまちの温泉宿を予約した

地産食材での料理を味わいながら冷えたビールで喉を潤し

関寛斎や乃南アサの「チーム・オベルベリ」の世界を肴に

十勝の開拓を夜語りするのは楽しきかな

 

〔2022年6月13日書き下ろし。目的が面白ければノリもまたいい二人旅となる〕

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