カザフのトカエフ大統領
「旧ソ連カザフスタンのトカエフ大統領は17日、ロシアが2月のウクライナ侵攻開始直前に独立を承認したウクライナ東部の親ロ派『ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国』を国家として承認しない考えを示した。ロシアサンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、プーチン大統領も参加したパネルディスカッションの中で表明した。トカエフ氏は、国家の一体性と民族自決の権利は国際社会で互いに相反する価値観だ。仮に独立を求める世界中の民族全ての独立を認めれば、国連加盟国の数は現在の193から600以上にもなり大混乱を招くと指摘した」(道新2022/06/18)
アドルフ・ヒトラーに惹かれた男は民族主義を標榜した
英雄になりたかった
功績を残したかった
歴史に名を刻みたかった
アドルフ・ヒトラーの民族弾圧の東方政策
ロシア・スラブ諸国を占領地にして大ゲルマン化を図る
支配体系はトップがドイツ本国からの移住植民者
次に国外ドイツ民族でいずれ支配層に同化される
三番目がバルト民族・フン族など非スラブ系民族でシベリアに追放
四番目にウクライナ人・白系ロシア人などの非ロシア人で絶滅と相当数追放
五番目がロシア人で3分の1絶滅と3分の1追放
最下位にユダヤ人とジプシーでこれは全員絶滅
ロシア人は屈辱と絶望から逃れられた勝利の歓喜を忘れない
ロシア人はウクライナ人よりも優れている
ロシア人こそ世界に名だたる優秀な民族である
ロシアの領土に生きる民族はすべからくロシア人に隷従しなければならない
民族主義の新しき歴史を創ろうとする企ては世界の秩序を破壊した
ロシア帝国時代から連綿と続く民族的なコンプレックスを抱く民族性
専制統制で支配者に隷従することを常に強いられた民族性
積年のストレスのはけ口をウクライナ侵攻に強制的に仕組まれた民たち
民心を手玉に取ったプーチンの民族主義の策略に操られる民たち
ガザフの前大統領ナザルバエフは旧ソ連末期から30年近くカザフを統治した
大統領の座を2019年にトカエフに譲ってからも影響力を保持してきた
22年1月反政府デモが全土に拡大しナザルバエフは失脚した
ロシアの侵攻を横目にトカエフは国をまとめることに腐心した
アカデミックな政治家であり国連副事務総長も務めた国際人でもある
トカエフは旧ソ連体制の中で育てられた気骨のある政治家だった
国家の一体性と民族自決の権利は国際社会で互いに相反する価値観だ
トカエフは国際経済フォーラムでプーチンの民族主義を真っ向から批判した
中国とロシアに挟まれた地政学的な要衝でもある資源国カザフ
政局的にも政治的にも厳しい転機にある一国のリーダーはプーチンを前に理を諭す
〔2022年6月18日書き下ろし。明確なメッセージをプーチンに伝えた旧ソ連体制の中で育ったトカエフ大統領の毅然とした態度に心惹かれた〕