脅威をつくる

ナチスがホロコーストで600万人のユダヤ人を殺した

ユダヤ人を迫害し強制収容所で集団殺戮を繰り返した

 

誰が殺したのか

命令したのはヒトラー

命令に従ったのは官僚であり軍でありドイツ市民

 

命令一下木っ端役人や下級兵士には職務であった

おぞましい仕事であっても心は痛まなかった

ユダヤ人はゲルマン民族への脅威でしかなかった

その種を絶つことを厳命され服従しただけだった

戦争という異常事態で起こっただけのことだった

手を下した者の多くは罪の意識は乏しかった

 

支配者とその取り巻きはウクライナを属国にしたかった

ロシアは支配者である証しにホロコーストを実行した

安全地帯からの無差別なミサイル攻撃で都市を壊滅させる

「焼かれたいけにえ」は無慈悲に戦地に横たわる

 

支配者は莫大な人的経済的損失と破壊しかない戦争を引き起こす

支配者は憎悪と欲望をコントロールしながら脅威を演出する

支配者の脅威にぶち込まれた兵士は命令に服従するしかない

 

戦場に駆り出された兵士は敵の脅威から身を守る

プロパガンダに踊らされた兵士は強姦と強奪の限りを尽くす

信念もなく覚悟もなく戦う兵士は死の恐怖に抗うしかない

世界を相手の戦争とは知らず兵士は目の前の人間を殺す

狂気の世界で兵士の精神は壊され帰国後廃人と化す

 

銃を持って国境を超えたが為に脅威は生まれた

つくられた脅威は残忍な人間性を甦させて殺人鬼とする

そのとき兵士は自己弁護できるのだろうか

殺したという紛れもない事実からは逃れることはできまい

だから心的外傷後ストレス障害への逃避しかないだろう

つくられた脅威は歴史の審判をひたすら待つ

 

ベトナム戦争後の米兵から学ぶにはまだ間に合う

 

[2022年7月3日書き下ろし。前線の一兵卒たちの狂気を想像するに難くない]

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