然別湖は霧にかすむ
裏大雪の糠平に抜ける山道を走る
雨降る予報はズレて曇天の下登る
両脇の木々の緑のトンネルを快適に走る
ハイブリット1500ccの愛車のドライビングはすこぶるいい
峠に近づくにつれ白い濃い霧が現れ視界をさえぎる
減速しライトをつけてセンターラインを頼りに走る
視界は20メートほどになると雲の中ではとふと思う
トンネルに入ると一瞬霧の世界から逃れる
出口はまるで冥界の入口のように白い世界が待つ
ナビゲーションの画面をかいま見る
然別湖畔にはまだ距離がある
道々師の日勝峠で濃霧に遭遇し難渋した話で盛り上がる
戻ることもままならず死さえ感じた魔の峠道は忘れがたかった
ようやく湖畔に下りる道路に入った
崖を削った狭い道は対向車もなく幸いなるかな霧が晴れた
然別湖は観光客もなく遊覧船は寂しげに岸に繋がれていた
小雨降る中静かな佇まいを見せる湖畔のホテル
湖は霧に包まれ遠方の景色をさえぎった
駐車場に戻り電気ポットで湯を沸かした
ドリップコーヒーをカップに落とした
雨が降る中二人で熱いコーヒーを呑んだ
静寂な世界でコーヒーの香りが日常を思い出させた
〔2022年7月5日書き下ろし。師と気ままな二人旅に出た。雨降る予報で、日程を変更。鹿追の神田日勝美術館を見た後、然別湖まで足をのばした。その風景の一コマ〕