盂蘭盆会(うらぼんえ)

今日盆提灯を出した

迎え火と送り火となる提灯

この提灯は実家から持って来た

父母が健在だった頃母がいつも盆の用意をしていた

いつあしらえたものか数十年もの間精霊を招いてきた

 

盂蘭盆会は祖父母と父母と妹そして義父母の霊を慰める

信心深くはなくとも心の通い路を開く

家族の息災を伝えながら安寧を願う

我がゆく道への平穏を願う

一年の祖先を敬う大切な時間が流れてゆく

 

子どもの頃寺の本堂の壁に掛けられた地獄絵が怖かった

善悪の根幹を仏が示す場にいたことが忘れられない

寺参りの機会もなくなり人口減で檀家の数も激減する

僧侶も教えを説く場を失い説法の力を失う

 

8月15日敗戦記念日が盂蘭盆会にあるのはいい

戦争を知らぬ世代が為さねばならぬ覚悟を促す

戦争の非道さはロシアの侵攻で目に焼き付いている

学校では教師の手に余る反戦教育

反戦のおもいを強くする学び直しのときでもある

 

夏休みこそ家族で生死を考え子どもに伝える機会としたい

合掌にどんなおもいが込められているのか

形から入りその意味を説くことも肝心か

 

※「合掌」とは、右手は仏の象徴で、清らかなものや知恵を表す。左手は衆生、それは自身であり、不浄さを持ってはいるが行動力の象徴である。両手を合わせることにより、仏と一体になることや仏への帰依を示すとされる。 

[2022年8月11日書き下ろし。仕事で忙しい娘夫婦がお盆に来れないから今晩来るという。いつもよりも早く祭壇を整えた]

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