函館山と残月
13日朝14階から函館山を見た
左手に立待岬 右手に函館ドックのクレーンが立つ函館港
真っ青に晴れ渡った上空に小さな白い丸が浮く
残月だ
冷え冷えとした空気を吸いながら写真を撮る
旅の2日目の無事を感じた
朝の喧騒が始まると残月は姿を消していった
昨日五稜郭は修学旅行生で賑わっていた
聞くと岩手からの中学3年生
明日は青森に立ち寄りねぶたの展示を見るという
棟方志功美術館はと尋ねるとえっという顔を見せた
ロシアの残忍な行為を誰も止められない
鏃の代わりに花をつけた戦いの版画を見せたい
岩手の中学生は残月を見ただろうか
暁の空の消えゆく月は夜に再びその光を発する
残月は白く光の余韻を青空に放しながら
戦火の街にも闇に輝く希望の光として照らしていたのだ
一言二言の会話を交わした中学生が
岩手に戻るまでにいい想い出の旅にしてほしい
今宵は函館山から夜景を楽しむことにしよう
まるで修学旅行の子どものようにウキウキしながら
〔2022年10月13日書き下ろし。友人たち4人で箱館戦争の史跡を訪ねる旅に出た。今日も快晴。語り合う旅の豊かさを味わいながら2泊3日エンジョイしたい〕