人新世を生きる

地球の生命は悲鳴を上げている

さりげない優しさが枯れてゆく

ほっこりしたこころが悲色に塗られる

 

野放しにした傲慢が自壊へと導く

世に正義は混濁し悪意に乗っ取られる

疎遠になり人のつながりが絶えてゆく

 

自堕落な人間の末路は残酷だった

おぞましい欲望が渦巻き黄泉の国が現出した

遺棄された後悔と懺悔は屑のように漂う

 

忘れることが唯一の救いとなった

嘘に彩られた時空間に縛られたまま生きる

真実は闇を彷徨い消滅する

 

そう遠くない時の流れの中で

時代が薄汚れてゆく

時代が虚構に飾られる

時代が終焉の時を告げる

 

だからこそ

人間らしく

いまを生きるのだ

いまを生きてゆくのだ

授かったいのちの限りを

 

そして

君らしく

心はいまを生きる

心はいま生きてゆく

共に慈しむ愛を育てながら

 

[2023年1月8日書き下ろし。誕生日が近いので、娘夫婦の誕生祝いの詩。]


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