仮面の国
仮面の国は偽装の国
選ばれし凡人が権力を纏い権威を笠に着る
仮面を被ってしたたかに統治する
仮面の国に生きる
仮面を付けなければ生きられない
仮面はしばし己の顔になる
教育とはどんな仮面が似合うかを学ぶこと
仮面を付けて大人になる
仮面は成長にともない身を守る
素顔を晒せない世の中
素顔では餌食にされる世の中
教育とは己を粉飾するスキルを学ぶこと
仮面を付け替えながら大人となる
仮面は成長のたびに醜くなる
夢は無残に打ち捨てられていく世の中
夢を見ることも叶わない無性の世の中
教育とはいかに夢を諦めるかを学ぶこと
仮面はすぐに薄汚れて大人をする
仮面は劣化のスピードを速める
偽りの己を生きるしかない世の中
偽って相手につけいり生きる世の中
教育とはいかに騙して生きるかを学ぶこと
仮面がなくとも大人になれる
仮面は虚妄の象徴でしかない
己に恥じぬ道を求める
己の意を問う道を求める
己の情愛を深める道を求める
己の智を鍛える道を求める
教育とは本来正しく生きることを学ぶこと
仮面を叩き潰せ
臆病を突き放せ
諦めを吹っ切れ
疑心を追い払え
仮面を脱ぎ捨てよ
正義を語れ
真偽を探れ
徳性を磨け
仮面を燃やせ
誠意の獲得
真理の探究
仁愛の陶冶
[2023年2月4日書き下ろし。仮面の国に生きる。その実相は政治の世界に顕著に現れる。何もせずとも糾弾されず、権力の座に居座る者に審判の日はいつくるのか]