引き継ぎ
進級する
新たに学級編成される
成績や交友関係や家庭環境などなど
編成のための分類の軽重が生まれる
半分以上は違うクラスメートになる
問題が多かった学年ならば校内人事が難題だ
拒否をアピールするものもいないわけではない
保護者の関心も高いだけに尻込みする
異動者ならば否応なく引き受けるだろう
誰が貧乏くじを引くのか
学年末校長の経営手腕が試される
前担任らが振り分ける
成績優秀な子はバランスよく処理される
手を焼いた子がリストアップされる
成績不振児はもちろん問題行動を起こす子や登校拒否の子
健康面や運動面も考慮される
当然家庭環境も色分けされる
次の担任に引き継ぐ
やっかいな子にはラベルがはられ印象操作が完了する
一度カテゴリー化された子はそこから抜けられない
子どもの実態を確認することなくそのまま受容する
子どもは次の学年も負の評価を背負うしかない
新学期が始まった
クラスが変わっても子どもへの評価は変わらない
引き継ぎでタイプ分けされると指導もしやすい
教えることよりこのカテゴリーに慣らすことしかない
新学期にも担任にも何も期待しない
成績至上主義がはびこり落ちこぼれたままにされてゆく
クラスに新たなカースト(序列)が生まれてゆく
意地悪されたりシカトされたり蔑まされたり
ウザいというだけで仲間外れされてゆく
担任にへつらう子らを横目に見ながら下を向く
子どもの哀しみや憤りを受け止めてほしい
子どもの純真な心を傷つけないでほしい
子どもの屈折した心をいたわってほしい
子どもにつけたラベルを剥ぎ取ってほしい
子どもが心許す大人になってほしい
子どもをそのまま受け入れ認める大人がほしい
[2023年5月2日書き下ろし。こどもの日を前に担任へのお願いです]