旭川いじめ報告書が越年
初動を間違えると真実は闇に紛れる
調査委員会の報告は拒否された
遺族にも社会にも説得力は皆無だった
事件当時から文春でスクープされた
市教委も学校もいじめから目をそらした
責任を追及されても認めなかった
生徒指導の歪な指導に批判が起こった
第三者委員会も世論に押されて設置した
1年4ヶ月後に報告された
だが聞き取りの方法や内容に疑義が残った
市長は直轄で再調査委員会を設置した
全国的にも著名な人材を揃え注目を集めた
しかし7ヶ月経っても報告書は出されなかった
いじめと自殺の因果関係について
いまだに再検証に至らず判断はなされていない
衝撃的な少女の自死の要因はいまだ未定である
いじめに関わった生徒も世間のバッシングに苦しむ
学校は管理職の退職や異動で聞き取りも難しい
事実を事実として関連付け積み上げてゆく作業は途方もない
市教委も組織体制が変わり対策も打ってきた
いじめや不登校の相談窓口も平日勤務時間内とする
土日はないお役所仕事で子どもの側には立たない
月曜日の登校に葛藤する子どもの相談は金曜日の退勤時前までか
単なるいじめではなかった
複雑に絡む大人の事情が解明を困難にしてゆく
時間の経過は記憶すら曖昧にしてゆく
その絡まった糸をときほぐす作業は越年を余儀なくされた
丁寧に誰もが納得できる報告書をつくりたい
その思いの熱さがこの事件を形骸化させてはならない使命感でもある
本質的な学校教育のあり方が問われている
真実が解明されることで多くの警鐘が鳴らされるだろう
対岸の火事としか考えない教師たちへの警告メッセージ
いじめに鈍感か無視する教師たちへの痛烈なアイロニー
人間教育という営みを軽視する教師たちへの厳しいジャッジ
痛ましいひとりの少女の自死
あなたが生を受けた存在理由を明らかにする
自死を思い止ませる影響力
あなたが屈辱を受けた真実を明らかにする
[2023年8月5日書き下ろし。広瀬爽彩さんの事件はいま尾木直樹委員長とする再調査委員会に委ねられている。1日onlineで会見を開き報告書の越年の見通しを明らかにした]