絶望からの一歩
倒壊した家屋
埃を被り散らばった家財道具
恐怖が襲った後の惨状
持ち出すことが出来なかった品々
立ちすくみ心折れた被災者
火の手が漆黒の夜空を照らす
軒が連なる市場一帯が次々と延焼する
消火の手を阻み一晩中燃え続ける
くすぶる古い木造の家々の残骸
手の施しようもなく心折れる被災者
過酷な災害をあざ笑う心なき者たち
偽情報を流し不安を煽る者たち
義援金の口座に誘導しようとする者たち
悪意に満ちた行動に便乗する者たち
憤りを飲み込む心折れる被災者
地の慟哭がいまも被災地を揺らす
絶望の淵に追いやる手は緩めない
断層は地を張り不差別に強襲する
地震への備えを嘲笑するかのように貶める
為す術もなく心折れる被災者
救援の手を辛抱強く待つしかない
テレビでは盛んに緊急支援をアピールする
どこで誰を誰がどのように支援するのか
判断はいつどのようになされていくのか
情報難民となりえる心折れる被災者
厳冬と降雪のシーズンは支援活動に大きな壁となる
国を挙げた緊急支援を遅らせてはならない
憐憫の情を奮い起こし支援活動を喚起しなければならない
被災地では傷心しつつも相身互いのおもいが生まれるだろう
心折れた人たちをそのままには決してできない
絶望の淵からの生還への道はまだ始まらない
事態を理解し受け止める時間もかかるだろう
恐怖心はトラウマとなり心の回復を遅らせる
財産を失った失望は諦めきれない悔しさだろう
それでもなお人は絶望からの一歩をきっと見出す
[2024年1月2日書き下ろし。被災の状況が報道されるたびに心痛める。過酷な状況にある人への支援体制に期待するしかない。何度も大災害に見舞われた政府の責務が問われている]