菓子折

菓子箱は上げ底だった

便宜を乞う金子があった

賄賂を懐に役人は潤った

 

昭和の時代には暗黙の習わしだった

人事に顔が利く者は権勢を振るった

教育の世界でも当たり前にあった

 

昇任や昇格そして異動の作業の最中だ

人脈をバックにした決定は黙認された

無能でも金と学閥と組合が幅を利かせた

 

蔑ろにされた者は冷や飯を喰う

置き去りにされた者は意欲を失う

正直者はうんざりして眺める

 

昇任試験にも疑問符が付く

面接の評価は主観が入る

実績の評価にも優劣は主観だ

 

疑問が持たれれば明確な反論となる

曖昧な回答ではかえって疑義を深める

学校教育を担う人事評価が問われる

 

名古屋の市教委と学校や団体との関係

上納金のともに校長候補リストが添えられる

誰もが納得できる弁明は難しい

 

慣習を承知している当事者たち

継承を当然と引き受けた当事者たち

裏金を異議なく受け取った当事者たち

 

どのような裁きの結果が出るのか

どのように事が収束するのか

どこかでまだしている可能性は否定できない

 

[2024年2月11日書き下ろし。東京新聞は今朝、名古屋市教育委員会事務局が市内全16区の校長会など80以上の教員の団体から毎年、1団体ごとに3万円前後の現金などを受け取っていたことを報道した。各団体は次年度の市立小中学校の校長に推薦する教員の名簿とともに金品を納めていたという。事務局幹部は「激励と受け止めている。金品が人事に反映されることはない」とするが、市は「団体側から市教委への上納金」と判断し、不適切な金品の授受にあたるとして調査する方針という。旧態依然とした悪弊がいまだ燻る]

 


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