毛色が違う

人の毛色はそれぞれちがう

ちがうからおもしろい

わたしはわたしでしかない

 

でもみんなとちがったらどうしよう

自分だけ浮き上がってしまう

周りの目線がこわい

 

周りの子らを鏡にする

言葉も行動も真似る

だからみんなと変わらない

 

周りの子らの注視を避ける

少しちがうだけでも突っ込みが入る

得体の知れない空気に毒される

 

みんなとちがうのは当たり前

みんなとおなじも当たり前

その境界線でいつも葛藤する

 

みんなも同じ気持ちでいる

みんなもあらがえない

みんながという言葉すら空気になる

 

同じという毒された概念

同じという同調の呪文

同じという否定の煩悶

 

ちがうという隠蔽の負い目

ちがうという差別の区分け

ちがうという内面の拒絶

 

みんなという空気からの自由

みんなという束縛からの自由

みんなという強要の時代からの自由

 

[2024年3月9日書き下ろし。子らの多様性が抑圧される要因は「みんな」という曖昧な空気の支配]


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