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恥なのだ

おらがまちのことだから おらのむらのひとだから 信じるも信じないも 頼まれれば角が立たない 票を入れれば外されない   力がなければそれなりに 一票に価値がある 力をかけずともそれなりに 一票は手に入る 選挙は持ちつ持たれつを確かめる 顔さえ立てれば外されない   国中に恥かいた おらたちの偉い先生だった 国中が注目してる おらたちは笑いもんだ 国中のニュースになる おらたちは恥知らずになりたくねえ 国中をびっくりさせよう おらたちでも恥を知ってる   偉い人の顔色なんぞもう見ない 見たって何にも変わらない世の中だ 偉がってる人の裏の顔を見てしまった 自分が可愛いだけの金の亡者だった 偉がっても人の上には立てないと見抜いた 人間味の薄い口先だけでは誰もついてはいかない 偉いと勘違いした傲慢な姿が目についた おらたちが仕方なく育ててしまったんだ   世渡り上手なだけではどうにもならん おかしいことはおかしいとはっきりさせよう これ以上恥をかくのはまっぴらごめんだ 恥の上塗りはもうやめよう きっぱりと縁を切り見限ったと知らしめよう   政治? そりゃおらたちの弱いもんの味方をすることだろう 金持ちも同じ重さの一票がいまは尊いと肝に銘じる そして権力と金に塗れた政党の一角が落ちた   [2024 年 4 月 29 日書き下ろし。それでも岸田政権は生き残りをかけて抗う。恥ずかしい思いをした地元の方々の失望と批判は政治不信を一層深める。対抗する野党もいま風が吹いただけのこととわきまえたい ]   ※自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件後、初の国政選挙となった衆院 3 補欠選挙は「政治とカネ」が最大の争点となる中、立憲民主党が自民の牙城を切り崩して圧勝し、次期衆院選へ弾みをつけた。特に島根 1 区は 1996 年の小選挙区制の導入以降、自民が議席を維持してきた保守王国で、岸田文雄首相は異例の 2 度の現地入りで総力戦を展開したのに敗北。国民の自民への強い拒否感が示されたことで、首相の責任を問う「岸田降ろし」が広がる可能性もあり、 9 月...

感謝と尊敬を

いつか立ち上がれぬ日が来るだろう 喧嘩を懐かしむ日もきっと来るだろう 身籠もって命を抱いた日は忘れることはない   ずっとこのままいたいと思う日はいつだったろう 想い出を語る写真を見る日はそう遠くはないだろう 世の中のうつろいに身を任す日はいつになるだろう   出会いが必然であると信じるに足る仕合わせがある ただ心労をかけた日々は消しさることはできない 不確かな先行きに不安を抱きつつ運命に身を委ねる   理由(わけ)もなく喪失を憂うのはなぜだろう 宿命と受け入れるにはまだ意識がうつろのままだ いつかの日を身近に感じるにはまだ早いと否定する   共に生きる喜びを享受するいまこそ仕合わせか 妻への感謝と尊敬の念は一層強まり有り難い限りだ 子と孫へのバースデーメッセージは希望に感謝を添える   連れそう伴侶との半世紀を祝う 健康であることに安堵しつついたわる日々が続く 二人で紡いでいる人生はいまだ道半ばと前を向く   [2024 年 4 月 29 日書き下ろし。結婚記念日に記す ]  

プレゼンと若者

若い二人の症例研究発表のプレゼン パワーポイントにインパクトが欲しい   経験 4 年目の二人だけで取り組んだ アンケートでベッドから車イスへの移乗の実態を調査した 機器を使わず移乗させる介護職の腰痛が見えてきた 解消するための機器の活用が滞っていると知らされた 原因は使い勝手の煩わしさと利用者の拒否反応だった   利用者を不安から解放し笑顔にする手立てはないか 理学療法士からもアドバイスをもらいながら思考を重ねる 利用者との関係づくりを優先させることが大前提だと知った   プレゼンは研究の過程を語るシナリオが出来ていた ただ使い慣れていないパワーポイントの画面は拙い 構成には写真や文章の配置にアバウトさが目立つ 10 分間の発表には画面数も多かった   欲張った情報を切り捨てるには勇気がいる まとめることの迷いと悩みが負荷されてゆく 書き上げたシナリオも見直さねばならない   一緒に PP の画面を見ながらチェックをする 質問に答えながら修正箇所をインプットしてゆく 説得力のある発表に仕上げる個人レッスンが熱い   機器の使い勝手には動画の方が分かりやすい 余計な情報が多くて静止画にしたという コンテを描いて必要な場面を考えさせる もう一度撮り直すと目が輝いた   まだまだ発表まで時間がある 働きながらどこまで考えてくるのか 楽しみな逸材を見つけた喜びが期待をもたらす   [2024 年 4 月 27 日書き下ろし。老人介護における症例研究に励んだ二人の初々しさが周りをあったかくする。研究に挑む熱意と態度が共感を生む ]

舐められる

なぜ無下にされるのか 悔し涙はもう流さない   なぜ馬鹿にされるのか 勉強が出来ないとなじられる   貧乏のどこが悪いのか 卑屈になんか決してならない   みんなと何が違うと言うのか 同じなら不気味で気持ち悪くなる   悪口を言った顔を忘れたのか 醜い本性がよく表れている   意地悪が面白いと嘯くのか 裏切られたら笑ってはいられまい   先生の前ではいい子ぶるのか いつまでも庇ってくれるとは限らない   大人の目を盗み悪さをするのが面白いのか きっと大人になっても性根は変わらぬ   これだけは言っておこう 嘘つきで横柄な子はいつかしっぺ返しを喰らう いじめた分だけみじめに倍返しされる 誰にも相手にされず人に舐められる ただそれだけのつまらない大人になる   [2024 年 4 月 27 日書き下ろし。偉そうにしている者たちのスキャンダルが暴露される。いままで舐めてきた輩が舐められるのを、子どもは学んでいく ]  

どこまでやれるのか

老いの知力と体力の限界はどこなのか そもそも限界というのは何なのか 限界の線引きは一体何なのか   知力はまだ錆びてはいない 錆び付くとはどんなことなのか 知識を記憶する力は確かに衰えた 代わりに電子機器に担わす 目的に見合った必要な知識を関連付ける力こそ必要か 記憶の劣化を限界にするのはいかがなものか たんに優越感に浸りたいだけの愚弄か   知力は解決すべき課題にムル稼働する総合力だ 現状の問題や課題を正しく把握し認識する さらに課題を思索しつつ解決法を見出す 新たな視点を模索しながら試行錯誤する 一瞬のひらめきにも心躍らせながら追及する 経験知を活かしつつ思考の世界に悠然と遊ぶ   体力の限界とは何か いままで出来たことが徐々に出来なくなる 容貌も変わり動作も鈍くなるだけのこと 身体能力の劣化は自然の摂理でしかない その衰えを蔑む魂胆は何か そこしか比べられないさもしさが哀れだ   集中力も伴う体力も長くは続かない 視力も焦点が合わず眼精疲労も溜まる 患いつつも辛抱強く現状を受け入れる 最期の時まで生きるしかないのだ その姿を嘲笑されるいわれはない   限界は他人のせいにする諦めかもしれない 知力はいまだ成長の過程でしかない 体力を知る己とのしのぎあいを続けよう はてどこまでやれるのか 日々確かめつつ生きるを愉しむ    [2024 年 4 月 26 日書き下ろし。限界を自分で引くにはまだ早い。試すべき機会がまた生まれたことに感謝したい ]

かけ声

火の玉になるとかけ声だけ すぐに悪寒が走る   威勢のいいかけ声だけ すぐにメッキは剥げ落ちる   鼓舞するようなかけ声だけ すぐにトーンダウンする   人を欺くかけ声だけ すぐに暴かれ叩かれる   興醒めするかけ声だけ すぐに陳腐化する   無責任なかけ声だけ すぐに保身を見抜かれる   人をなめたかけ声だけ すぐに言い訳に走る   いい加減なかけ声だけ すぐに癇に障る   やる気も失せるかけ声だけ すぐに干される   人をこけにするかけ声だけ すぐに見限られる   [2024 年 4 月 25 日書き下ろし。政治家の言葉の中身の薄っぺらさと行動力のなさに辟易するいまがある ]

監視

誰かに見られている 誰かに気づかれている 監視されている   なぜだろう 何もしてないのにひっかる 意識過剰だろうか   でも気にかかる そっと後ろを振り向く 過剰反応を繰り返す   誰も見てはいない 誰からも何も言われない 監視されていると感じた   はたと気づいた 監視しているのは自分だと よからぬことを抑え止める   誰にも知られたくない 邪悪な欲望を隠し通したい 監視は常に自分に向けられる   善悪の判断が曖昧になる 思いやりも優しさも利が絡む 監視は悲しき本性を洗い出す   少しましにならなければ… 自責と変容を促す監視の役目を知る   [2024 年 4 月 24 日書き下ろし。自らの人間性を監視というカタチで客観的に見つめ、抑制を促すことができれば、少しましな人間となるのか ]  

思慮分別

決して非を認めるな 悪い状況でも逃げ追うせる 慎重に考えたふりをせよ   ガキ大将のような物言い 見透かれた知性の低さ 思慮分別ができぬ恥ずかしさ   黙っていては勘ぐられる 弁解では汗を見せるな 冷静に判断すると見せよ   正しきことへの背信 不正を誤魔化す詭弁  思慮分別を無視する傲慢さ   同じ穴のむじなでいい 共倒れするようなやわじゃない 数を頼りに強きに打って出よ   未来を訴えいまに目を背く卑劣  臭いものには徹底する隠蔽 思慮分別は無用の政治の世界   後ろめたさなど持ってはならぬ 批判は無視してやり通せ いつでも多数決でねじ曲げよ   信念など捨てねばならぬ無用の長物 地位と金がもの言う権力構図 思慮分別は小賢しい輩のたわけ言   [2024 年 4 月 24 日書き下ろし。政治資金規正法ものらりくらりと骨抜き作戦。思慮分別などなき者たちの戯言をいつまで聞かされることやら ]

気まずさ

相手のことを考える 相手の思いに応える 相手の真意を探る   相手への心配り 相手への敬意 相手とのコミュニケーション   いつも心にかかる いつも心を悩ます いつも心して臨む   相手を意識することに疲れる 相手も意識されることに疲れる 果たしていい関係にとはならない   大概は自分のことを互いに考える 二人とも無意識に気まずさを感じる 相手に見る己の本心にたじろぐ   [2024 年 4 月 22 日書き下ろし。相手とのコミュニケーションのあり方を互いに尊重し合うことからしか、理解は生まれない ]

寂寞として

地球は 80 億以上の人間で溢れている いま1年に6千万人が亡くなり1億4千万人が産まれる 八階の中にどれだけ人間として幸せだと言えるのだろうか   世界は破壊の中にいる 地球は悲鳴を上げ大地を揺るがす 想像を絶する甚大な破壊力を刻む 地球温暖化は異常気象が通常化する 大地は涸れ飢餓地帯に誘因する 核利用は善悪の微妙なバランスを崩す 核兵器での抑制は幻想でしかない   世界は喧噪の中にある 虚偽の情報の洪水に溺れる 真実を見極める能力は低下する 戦火の情報の嵐に見舞われる 悪魂の独裁者は幼子を死神に捧げる 民主主義の根幹は否定され続ける 憎悪に塗り替えられて正義は朽ちる 政治家の倫理観は汚れ地に落ちる 群衆は狂気の選択に躊躇することはない   世界は滅亡の中にある 溢れた人類は自然淘汰の道に向かう 資本主義で失った人の道は寸断される 地球環境は劣悪になり保全の道は為す術もない 持続可能な取り組みは挫折の道を前に立ち止まる   地球の小さな生命体が生き残る いつか寂寞とした世界が再現される   ※寂寞(せきばく)静かでひっそりとしているさま   [2024 年 4 月 21 日書き下ろし。寂寞とした地球世界をふと想像した ]

なめている

裏金問題は党内処分で済まされた 裏で手を取り軽い処分で恩を売る 甘美なる権力の座にしがみつく   岸田首相は政治資金規制法改正などはなっからやる気はない 改革には二の足踏んでザル法作りに腐心する 失職や連座制には逃げ道を模索する 厳格な責任体制の確立って曖昧な文言で誤魔化す 政治資金パーティー券の購入者の公開基準額は検討見送り 政治資金活動費の使途公開の義務づけは検討見送り 監査のための第三者機関の活用はきっと拒否するだろう   その他の政治団体の透明性の確保など見送りしかない 茂木幹事長も新藤経済再生相も小泉法相も関係政治団体から資金を動かす 公開ルールも無きに等しいその他の政治団体に億単位で移して涼しい顔でいる 法の弱点をついて資金移動をする意図的なやり口は悪質とか思えない 裏金のように支出隠しに使っても合法だと嘯くだけのことだ   議員活動は「国民の不断の監視と批判の下」に置く政治資金規正法 隠蔽の体質を温存し規制法の趣旨すら骨抜きにしてきた 改正には現状を維持する手立てに執着する 野党の案もうるかされ対案も出さぬではおちょくられている いつまで持たされるのか見通し立たずなめられたままだ   訪米で浮かれた首相の足下は指導力も低下したまま 麻生副総裁がトランプに会いに行くとしゃしゃり出る 舌禍の絶えぬ老人が訪米で何をかましてくるのやら 二階と森の勢力ダウンの間隙を縫ってしゃしゃり出る 政局になれば俺が春と仕切りに走るのは目に見える しゃしゃり出るのを期して動く輩が魑魅魍魎を生かし続ける   政治資金規制法の改正は絵に描いた餅にしたい ヤバい議員は制裁を受けることなく図太く生き残る 卑下する態度の傲慢な政治屋をいつまでも養い続ける [2024 年 4 月 20 日書き下ろし。政局にはまだしたくない。のらりくらりとやり過ごす。さてさて見通しのつかない改正という言葉が鼻につく ]

拱手傍観

学校はいじめを本当に知らなかったのか 自死や未遂の事態になるまで気づかなかったのか   学校も市教委も重大事案となれば面倒だ 無為無策が明るみに出る   学校は他言無用と箝口令をしく いじめ事案はないと嘯く   担任は兆候があっても無視する 発覚してもトラブルは解決したことにする   学校はことが起きて初めて慌てて対処する 担任と学年が口裏を合わせる   他の教員たちは傍観を決め込む 共有されない情報が漏れるのを防ぐ   教員は自分に関わりなければ口は挟まぬ 余計なことをすれば火の粉が飛ぶ   市教委は一時しのぎの対応で茶を濁す 世間の風が収まらなければ動くしかない   子どものいじめは点ではない 面に広がり教育の本質に迫る   中学生の多感期をいかにクリアするのか 出会う教師の人間性と教育への真摯さが問われる   いじめは決してなくならない 拱手傍観の態度がいじめを裏で加担する   ※拱手傍観(きょうしゅぼうかん)重大な事態に当面しながら,手をこまねいて何もしないでいること   [2024 年 4 月 18 日書き下ろし。新学期、学校は中学 1 年生一人ひとりと向き合おう ]

いまを生きる

生きてこそ 学びし親の 深き恩 明日よりいまを ともに有りたし   [2024 年 4 月 18 日書き下ろし。今日、知人に贈った一句 ]  

言い訳

おらが春 言い訳三昧 桜散る 言い訳も 時代錯誤と 失笑す 正体が バレし言い訳 見苦しき 言い訳で 取り繕うに 時遅し 言い訳が 不利を招くと 自覚なし   言葉だけ 根は正直に 行動す 新事実 音声ならば 逃げられず 謝罪なく 正当性は 恥にまみれ 叱られて カタチばかりの 謹慎か 威厳なく 借りた肩書き 強要す   自己保身 溢れる自己愛 哀れなり 駆け引きの 醜さ見えて 興ざめる 粛清に 利権守れず そっぽ向く 醜聞は 懲りずやからす 根が深い 拍手され 喜び冷える 拳待つ   戦争を 知らぬ政治屋 武器を売る 危機感を 煽りばかりか 増税す 米国の 空域占領 続く国 宇宙より 治外法権 放置する 東京も 高層ビル群 ジェット飛ぶ   独立を 為さぬ国法 無力なり 憲法を 改正よりも 正す法 おもてなし 米に媚する 隷属化 矛になる 兵士養成 意のままに 言い訳は 安保条約 盾にする   何しても 戻らぬ支持率 三敗か 願わくば 噓が通じぬ 世の中に   [2024 年 4 月 18 日書き下ろし。政治の政界の浅ましさが苦痛になるいま、刷新は遠いのか ]

屈折した心

屈折した心情は猜疑心から生まれる 信じ切れない己を嫌悪する やっかみが己を罵倒する 皮肉れ者とさげすむ己を嘲笑する   鬱積した感情が軋轢を生む げすな勘ぐりが己をいたぶる 低い評価が己を見下す 劣等感にさいなまれる己を恥じる   屈辱を味わった悔いは遺恨となる 消せぬ傷痕に己を卑下する 非力より無力を知る己を受容する やり返せぬ己に抗拒し続ける   鬱々たるおもいはストレスを溜める 存在感のなさが己を虚ろにする 挫折感の深さが己を追い詰める 反芻する後悔が己を支配する   命を削る己との葛藤 存在こそが証と知る 命にかかる己への反逆 存在の小さき声を発する 命を尊ぶ己の意思の生還 存在が奇跡そのものと覚る 命に添う己に集る情愛 存在に注がれるまなざしを感じる   [2024 年 4 月 17 日書き下ろし。自死は自己否定も一因する。そこに至るまでの過程に多くの葛藤があるかと。踏み止まってほしい ]

不羈奔放

願うべくは何ものにも囚われないことか 老いは身体を蝕み自在な行動を阻む 唯一の読書は眼精疲労を起こし拒まれる 歯槽膿漏は噛む力を削ぎ落とし食欲が落ちる 免疫の低下は予期せぬおできがいじめる   願うべくは何ごとにも左右されないことか 思い通りに振る舞うことは諦めた 世間のしがらみに悩むことは避けられない 良きことと出しゃばることは疎まれる 関わりたくなく面倒に巻き込まれる   願うべきは何もせぬことか 奇特な行為は妬まれる 奇異な行為は皮肉られる 奇抜な行為は嘲笑される 目立たぬよう平凡を装うしかない   願うべきは何も心動かさぬことか 一時の高揚感は続くことなく収まる 悲痛な報は離れずしばし支配する 悪行への憤りは抑制を強いる 感動と感謝だけが平静を支える   願うべきは心の自由か 見透かれぬ心は想像の地平 拘束されぬ心は創造の海原 研ぎ澄まされる心は悠々たる宇宙   ※不羈奔放(ふきほんぽう)何ものにも拘束されず、思いどおりに振る舞うこと。また、そのさま。▽「羈」はつなぐ意。「不羈」は束縛を受けず自由なこと。「奔放不羈ほんぽうふき」ともいう   [2024 年 4 月 17 日書き下ろし。不羈奔放を心に抱き続ける ]

牽強付会

恥ずかしいって思いもしないだろう 自分の都合のいいように理屈をこね回すだけかい 聞いてる方がはいそうですかって納得する? そんなわけないしょ バカにすんなよ!   恥をかいてるって分かっているかい やったことはとがめられて当然だよ 聞いてる方がもっともだと同意する? わかってくれるわけないしょ 寝ぼけたことを!   弁解すればするほどどつぼにはまるね 抗弁も強弁も恫喝とかわらないよ 聞いてて余計に不快になるってわかる? 無理なこじつけバレバレでしょ とんだ恥さらしだ!   恥の上乗りって知ってるかい 不祥事が出れば出るほどピンチだね 聞いてみてまだまだ隠してない? 興醒めの一人芝居でしょ かしずく輩もみっともない!   録音取られたこと知ってたかい 仕事が出来るという過信が裏目に出たね 聞かされて頑張ったねと味方できる? ヤバいから明るみに出たでしょ 札幌市も道も牽強付会に走るしかないか   ※牽強付会(けんきょうふかい) 自分の都合のいいように理屈をこねまわし無理にこじつけること   [2024 年 4 月 16 日書き下ろし。前言を覆す事実が次々と発覚する某参議院議員の実態は? ]

心配性の効果

1ヶ月前にプレゼンの流れは確定した だからそれを元にプレゼン原稿を書く 1 時間であっても心配性が顔を出す   さして苦にはならないことなのに でもみんなの思いを代弁する 1時間だからこそ心配性が眉をひそめ   表現する言葉を今一度精査する 人間尊重って簡単には言えない 1時間では足りないと心配性が図に乗る   一字一句が気になり出す 読みかけの本の一文が心に止まる 1時間を越えてしまうと心配性はセーブする   4年分の仕事の経緯をまとめる 淡々と説明するだけでは済まない 1時間をいかに有効に使うか心配性は前を向く   熱い思いが込められた仕事だ 聞いてもらうための工夫が求められる 1時間で共感を得られるか心配性は封印される   プレゼンのノートの書き込みが増えてゆく 目が薄くなりその対策にも追われた 1 時間の資料は心配性のおかげで万全を期す   [2024 年 4 月 15 日書き下ろし。 16 日午後から道民児連地区・市支部長セミナーがある。検討委員会の経緯と実績をレポートする。いつも仕事の心配性は、丁寧な準備を促す。使い切れに資料が安心を担保する ]

天狗になる

偉くなったと思った 指示命令の言葉がきつかった 仕事ののろいのは許されなかった 天狗は癇癪を起こした   偉くなった証が欲しかった 何でも言うことを聞くと思った 子どものようにはしゃいだ 天狗はガキだった   偉くなった気分が好きだった 誰でも言ったことに逆らえないと思った 電話一本で飛んできた 天狗は鼻が高かった   偉くなってヒートアップした みんなとは違う特権を持ったと思った 些細なことでも誰からとなく絡んだ 天狗は面白がった   偉いところを見られてしまった 当たり前のことをしているつもりだった 人格の欠片もないふるまいだった 天狗だから人間ではなかった   偉い目にあったことを後悔した YouTube や文春砲で高圧な態度が暴露された 釈明に追われながら保身に走った 天狗はみすぼらしい普通の人間になる   偉いやつほど身に覚えがある 天狗になった気分は忘れられない ようやく勘違いして天狗になったことを自覚する 天狗は鼻を折られる日の近いことを感づき始めた [2024 年 4 月 14 日書き下ろし。冷や汗をかきながら言い訳する天狗は、恥ずかしさを知らぬ。保身だけがモチベーション。隠匿したい事実がこれからも公になる ]

要点の把握

文章の切り取りが苦手 要点を掴めず曖昧になる 起承転結に簡略化できない 焦点ボケが目に余る   文章を切り捨てられない 文面に固執しこだわる 言葉の意味を確かめる 捨てることへの不安が募る   おもいをまとめるのが苦手 伝えたい気持ちが饒舌になる 本筋から外れ拡散し出す 焦点がズレて戻らぬ   意見が核心を外す 感想が精彩を欠く 疑問が愚問で終わる 伝えられないことに苛立つ   なぜ要点を書くのか 伝えるべきことの核心を明らかにする テーマに迫るかどうかのチェックをする 論点が整理されているかを確かめる   話すときは同じで違う 共感的に聴き取ってもらえるかが鍵だ 分かろうとする分かってあげようとする そこが書き物とは全く違う生の空気感だ   誠意と尊敬の念を持って臨まねばならない 言葉を発する前に要点を把握しなければならない 伝えるべきことを明確にする姿勢を心がけねばならない 常に要点をまとめるための研鑽が求められることを知る [2024 年 4 月 13 日書き下ろし。 16 日にする報告原稿。発表する数枚の資料の要点をまとめる作業が残された。発表時間との兼ね合いを図りながら印象深い内容にどうまとめるのか、悩みながらいる。その心境を綴った ]

生理的不快感の克服

苦手なものがある 嫌いなものは食べなければいい 栄養が偏ると言われても無理だ 生理的に受けつけない   生理的な不快感は持続する 理由なく拒絶する 理由を探すことを拒否する 理由が分かるとさらに強まる   苦手なことがある 出来ないことはしなければいい 努力せよと言われても無理だ 生理的にもしたくない   生理的な不快感は無視できない 吐き気を抑えることへの苦痛 劣等感を抱えることへの苛立ち 苦渋を飲むことへの憤怒   苦手な人がいる 嫌いな人なら避ければいい 顔を見ることすら無理だ 生理的に拒絶する   生理的な不快感は感情を揺さぶる 嫌いな人に逢う苦しみは耐えがたい 嫌いな人と居る辛さは鼓動を乱す 嫌いな人の声にすら身震いする   生理的な不快感はストレスとなる 心配をこじらせれば不安になる 不安をこうじれば寡黙になる 寡黙が自己防衛のバリアを張る   生理的な不快感は抑制できるのか 表情に出さないことでしのぐ 態度に出さないことで済ます 感情には決して出さぬよう自制する   生理的な不快感を除くのは難しい 無理せずありのままを受け止めよう 相手との心の距離を見極めよう その上で自分に自信を持って振る舞おう   [2024 年 4 月 12 日書き下ろし。生理的不快感の生起は理由如何よりも感覚が支配する。解消の困難性はそこに一因するか ]

あればいい

喜びを素直に受けとる 弾ける笑顔があればいい   悩みを静かに聴く 寄り添う心があればいい   苦しみをじっと耐える ただ沈黙があればいい   悲しみの涙を慰める いたわりの言葉があればいい   憎しみが心を刺す すこしでも許しの思いがあればいい   悔しさに拳を握る うなずきとまなざしがあればいい   妬みや嫉みがつのる 自利の欲もあればいい   怒りをぶちまける ふっと深呼吸があればいい   信頼を裏切られる 達観できる器があればいい   平穏さを噛みしめる やさしさだけがあればいい   憤りや感動が湧きあがる 紙とペンがあるといい   [2024 年 4 月 11 日書き下ろし。困難に満ちた者に諭す力はない。こんな力があればと思いつつペンを取る ]

面倒くさい

高圧的な態度が気に食わない 指摘するのも面倒だ   威圧的な言動に腹が立つ 反論するのも面倒だ   大人げないふるまいが気に障る そばにいるのが面倒だ   善意の押し売りに閉口する 拒む言い訳が面倒だ   やる気が失せてうんざりする 相手を無視するのが面倒だ   断ち切りたくても断ち切れない 腐れ縁もどきの関係は面倒だ   したくもないのにさせられる 期待される分だけ面倒だ   想像するだけでうざったい 会いたくもないのに会うのは面倒だ   勝手な決めつけは心外だ 誤解を解くのは面倒だ   面倒くさいことが多すぎる 他人と関わる分だけ消耗する   面倒臭さから逃避したい 見て見ぬふりはままならない   はてはて面倒見のいいのが当てにされたか 面倒臭さの網に絡み取られてしまったか   せめて面倒を楽しむことができれば御の字か いやいやそうはならない面倒が世にはびこる   それでも面倒と思いつつ手を貸し納得する なんとも人の良さは厄介なことかと自問する 世間の面倒なしがらみの中でしなやかに生きる   [2024 年 4 月 10 日書き下ろし。面倒の分だけ人と関わる。対応に消耗する人も少なくない。人間関係の面倒臭いのが、人のいいことにつけ込む。しんどさから逃れられない先に見えるのは覚悟か ]

表現は違えども

表現の仕方が違う 本質は変わらぬ それだけのこと   表現が古かった 本音は変えられぬ それまでのこと   表現がまずかった 慢心は変わらぬ 切れるだけのこと   表現が強かった パワハラではない 無自覚だけのこと   表現には相手がいた 傅(かしず)かせた 一気に暴露されていく   表現が批判された 弁解めいた 保身が透けただけのこと   表現は強欲だった 勘違いが全てだった 自覚には遅すぎただけのこと   表現を疑った 信用は簡単に崩れた 自尊心は汚れるだけのこと   [2024 年 4 月 10 日書き下ろし。おもいをどう表現するのか。表現の方法ではない。そもそもなにを伝えるか。その本質を誤ればどんな表現も批判される ]