銀の涙は舞う
少女は 厳寒の空に舞った
銀の涙は 風に巻かれて雪と散る
銀の涙が 綿毛のように大地を覆う
少女は 澄んだ空に染まった
銀の涙は 藍色に染まらす雪と散る
銀の涙が 風花のように心を覆う
少女は 心のままに自由に舞った
銀の涙は 涸れることなく雪と散る
銀の涙が 命の滴のように地上に降る
少女は 一瞬光を放って空を駆けた
銀の涙は 光を浴びて雪と散る
銀の涙は 虹のように天上に輝く
少女の悲嘆と慟哭は
銀の涙となり 邪悪な世界に散る
少女の絶望と恐怖は
銀の涙となり 無慈悲な世界に散る
少女の希望と夢は
銀の涙となり 心ある世界に舞う
〔2021年1月23日書き下ろしを再掲する。自死した子どもへ鎮魂歌を捧げた詩である。これから10日余りで、旭川の中学生廣瀬沙彩が失踪し、凍死した。因縁を感じた。ようやく自殺の要因はいじめとした再調査委員会の報告書が旭川市長に手渡された。2学期子どもたちが元気に登校することを願わずにはいられない〕