けなげに
自分の人生なんだから
自由に生きなさい
友はそう言い切った
親の介護が始まった
限られた親孝行の時間
目を閉じるまでそばでいたい
想像とはかけ離れていく
認知を患う親との葛藤の日々
納得もつかのまに振り出しに引き戻される
割り切ったつもりだった
まだ若い自分がそこにいた
親の看取りの後に老いが始まる
人生が費やされていく
老いる親との同伴に溜まるストレス
笑顔を繕う厳しさも日々増してくる
意思疎通すらままならない
せめて現状維持でいてほしい
慰めはこころはそのままなことか
自宅介護を覚悟する
現実は想像以上のしんどさだ
介護保険サービスも介護度が低い
未体験の介護生活は始まったばかりだ
友の助言を反芻しながらも自分を生きたい
命が燃え尽きる日まであなたの子でいたい
その子のけなげさが沁みる
〔2024年12月1日書き下ろし。在宅介護で日々奮闘する子ども世代へのエールを贈りたい。けなげな覚悟に親は感謝しつつ忘れ、また感謝する繰り返しの日々が続く〕