につまってゆく心

同じことが何度も繰り返される

無視することもできずそばにいる

反論することもはばかられる

機嫌を損なわないようするしかない

どうしてよいか暗中模索が続く

思考停止に陥らぬよう耐える 

につまってゆく心は悲鳴を上げ始める

 

なぜわかってくれないの

これだけ訴えているのに

なぜわかったふりをするの

さっきとなにも変わらない

なぜ何度も言われるの

命令されるようで不快です

につまってゆく心があらがい始める

 

忘れ物は記憶です

言った先から忘れていきます

忘れてもいいんです

聞かれたら答えます

忘れては困ります

決して問い詰めてはいません

につまってゆく心のままにするしかない

 

一緒に考えたってほんとなの

一緒に決めたってほんとなの

一緒にという言葉に惑わされ混乱する

言われるたびに疑心暗鬼になる

自分が壊れていくような恐怖を感じた

元に戻れない暮らしに不安を募らせる

につまってゆく心に地団駄踏む

 

日々向き合う切なすぎる現実

やり切れない悔恨と悲哀

混乱する姿を傍観するしかない葛藤

愛するゆえの赦しと添うことへの覚悟

人生の旅路の果てに見るつかのまの安らぎ

につまる先にある共にありたいと祈る二人か

 

〔2024年12月14日書き下ろし。自覚する認知症と葛藤する親と子。離れがたい関係の中で抗えない状況がにつまってゆく〕

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